他人の苦労は、その人になってみなければわからない…という意味で、

「Be in another person's shoe」 ( Be in someone's shoe) ということわざがある。

「他人の靴は履いてみなければわからない」ってことだ。

 

誰かを批判したり、うらやんだり、ねたんだり、または、誰かを真似したり、、、

その誰かのことを独りよがりに想像するのは、その人の勝手だけれど、

その人が、本当にどんな人なのか、人知れず苦労していたり、家族の問題を抱えていたり、

難しい病気と闘っていたり、「その人の立場は、その人になってみなければわからない」ことが多々ある。

 

例えば、、、今回、新型肺炎の、COVID19 の問題で、日本人、中国人、アジア系に見える人に対して、いわれのない

差別を受けたりして、傷ついている人たちがいる。

彼らのことは、気の毒に思う。

 

そして、想うのだ。。。

では、私たち日本人は、他の民族や、国の人たち、異民族や、自分と違うことをしている人、肌の色、見かけが

違う人たちに対して、差別意識を持ったことはないのか???

その見かけが違うから、国籍が違うから、違うみたいだから‥‥というだけで、色眼鏡でその人を見たりすることが

はたして、なかっただろうか???

 

今、差別を受けたり、周囲の言動で傷つけられている人たちに限ってのことではない。

みんなを含めてのことだ・・・。

 

だからね、、、日本人だから、(通常は、外国でも親日家が多いので、日本人は、案外、優遇されてきた)

大丈夫、私たちは、みんな(世界から)に好かれる国民で、何も指さされるようなことはしていない、、なんて

思っている人たちも、もし、どこかで差別を受けたら、、、、感じるだろう・・・。

「え?私が何をしたっていうの? 何もあなたに悪いことしていないのに、なんで、そんな風に見るの?」って。

 

見かけで、その人を差別したり、非難したりするような、そんなことは、誰に対してもするべきではない。

 

今、世界のいろんな国で、日本人を含め、いや日本人だからと、新型肺炎を恐れる人たち、嫌がる人たちが

その「日本人」っぽい人たちに対して、嫌がらせをしたり差別的なことを言ったり、したりしている。

大変、残念なことだ。

その人たちが、どんな悪いことをしたというのだ??? 何もしていないのに、いわれのない差別を受けている。

ー 反面教師として、

私たちも、他人(日本人とは違う見かけの人、自分とは違う暮らし方をしている人たち)に対して、

その人のことを良く知らないのに、見かけだけで、差別するようなことは、しないようにしよう。

 

他人の靴は、履いてみなければわからない。

 

差別は良くない、と口では言っていても、実際、差別される側にならないと、その痛みが分からなかったりする。

自戒を込めて。。。

改めて、気を付けよう。 

他人の痛みは、外見からは分からない。

 

~ 了 ~