発電における二酸化炭素の排出量を実質ゼロにするのに原子力発電は絶対必要だ。

 2019年の電源構成(エネルギーミックス)は,火力75.0%(石炭:27.8%,石油:2.6%,LNG:36.0%,その他:8.7%),原子力:6.5%,再生可能エネルギー:18.5%(水力:7.4%,太陽光:7.4%,風力:0.76%,地熱:0.24%,バイオマス:2.7%)

 

 

であり,依然として火力発電に頼っており,再生可能エネルギーは全体の2割程度である。この状況で脱炭素化をするには,再エネだけではなく,原発再稼働・新設が必要だ。

 ここで,原発は危険だとか言って騒ぐものがいる。原発は危険だというのは確かに間違いではないが,はっきり言って危険性が全くない物などこの世に殆どない。じゃあ,原発は発電するものの中で危険な方かと言われれば,それは大きな間違いである。発電量TWhあたりの死者数は,石炭火力:161人,石油火力:36人,LNG火力:4人に対し,原発:0.04人である。

 

 

つまり,原発の危険性は最も危険な石炭火力の1/4025倍ととらえることができる。つまり,原発は発電するものの中で安全な方である。従って,原発は危険だという根拠に基づいて原発ゼロを訴えるなら,それより圧倒的に危険な火力もゼロにしないと筋が通らないのである。

 原発は再エネと共に拡大すべきだ。