僕は今日負けた
何に負けたか
僕は今日、僕に負けた
僕はドラムを初めて4年目になる
だけど、かといってものすごく上手いわけでもなく
今どきの邦ロックを思うままに叩いていた
ただちょっと経験時間が多いだけ
またバンド活動をしようとは思った
だけど、つまらない自覚のせいで自分の思考が絡まり始めた
何人かの先輩から一緒にバンドを組まないかと誘ってもらえた
その中には僕のつまらない自覚の矛先である人もいた
でもきっとそれはただ僕がドラムを叩けるという、たくさんの初心者の中の経験者だったからなのだろうと思う
ただインパクトが強かった、それだけな気がしてならない
それだけでもありがたいはずなのに、どこかで寂しい気もする
僕は今日、イメージとインパクトの独り歩きする僕に負けた
本当は弱くて何もできないけど、楽器ができる、たくさん話しているから、だから組まないかと誘われた
それだけな気がしてしまう自分が嫌になる
素直に喜べないのは自覚した気持ちのせいだと思う
バンドに誘ってもらえた、それも一人だけじゃない
それだけでも嬉しいじゃないか
恋なんて厄介なものを早く捨て去ってしまいたい
だって望みなんてないんだから
僕が勘違いをしているだけ、きっとそう
でも、考えてはいけないと考え始めたら
それはもう負けなんだよね
言いたくないこの単語
これからも一生言うことはないだろうと思っていたこの単語
好きだなんて、必要ないはずだったのに
そもそも普段の一人称が僕なんて言う女の子を誰かが好きになってくれるわけないのにね