はじめてのトランクス | 気がつけばいつも長文。

はじめてのトランクス

小学校のひとつのステータスとして、
いつのタイミングでブリーフからトランクスに変わるというのがある。

どちらかというと、プライベートなことなので、
クラス内の話題になることはない。

ブリーフが当たり前だと思ってすごしているため、
自分がトランクスになる。つまり大人になるということはまったく意識していたかった。

帰りの掃除の時間、外でほうきを持って落ち葉を掃いていた。
掃きながら友だちと話をしていたのを覚えている。

「そういやオレ、トランクスにしたんだ」

突然のカミングアウトだったと思う。
僕は何も言葉を返せなかった。
そして発した言葉といえば

「あ、うん、僕もトランクスだよ」

当然、ウソだ。白ブリーフだ。
虚勢をはったというか、言わざるを得なかった。
そんな頭の切り替えをしたのだ。

それから、僕は白ブリーフが嫌になった。
僕はトランクスにするんだ。

急遽、母親に近所の洋品店でトランクスを買ってもらった。