はじめてのエロビデオ | 気がつけばいつも長文。

はじめてのエロビデオ

男として、初めて他人に自分のエロを認識してもらう時。
自分はエロいと言うとき。
自分のエロの好みを伝えてしまう時。

初めてエロビデオを借りる時、そういう時だった。

ありきたりだが、エロコーナーの近くに潜んでおり、
誰の気配もなくなると、そのコーナーへと侵入する。

それを繰り返して、大体の位置を把握しておく。
それも早業だ。パッケージの裏を見て、中身を一瞬にして把握しなけらばならないからだ。
その時の集中力は半端なかったと思う。
そして、いざ借りるとなる時、その技は早くなければならない。

入る→目当てのビデオのところまで早歩き→取る→戻る。

その一連の動作を速攻で決めなければならない。誰にも見られずに。

たいていは他のビデオをおりまぜて、一緒に借りる。いわばカモフラージュだ。
しかし、僕はしなかった。
借りるお金がなかったのだ。

よくあることとして、店員さんが女性で恥ずかしい…というあれだが、
それも僕はしなかった。
たいして気にしなかったのだ。
むしろ、その時の店員さんは女性だった気がする。

借りた後も大変だ。
自分の部屋にビデオデッキはおろか、テレビなんてない。
家族で共同で使うテレビにしかないのだ。

休みの日、昼間、帰ってきて夕飯までわずかな時間。
その時間しかないんだ。
ビデオの保管場所も困った。
布などをかぶせて、見つからないようにその部屋においておくしかなかった。

なぜ自分の部屋に保管しとかないかって?
鑑賞するときに、自分の部屋からその部屋までビデオ持っていくときに、
家族にその姿、ビデオ持ってる姿を見られたくないからだ。

それも今となっては…堂々たるものです。