今日は知人の紹介で、新日本舞踊の発表会のカメラマンをやらせていただいた。
初めての撮影で色々と苦労があったので、今後の為に記録しておく。(次があれば)
新日本舞踊というのは、平たくいうと、演歌に合わせて踊るダンスだ。名前から分かるように、日本舞踊の踊りを基礎にしている。
クラシック音楽の発表会は、主にギターだが、何度かカメラマンを担当させていただいているので似たようなものだろうと思っていた。
はじめに気にしていたのが、シャッター音。デジタル一眼レフカメラはミラーが落ちる音がけっこう大きく、クラシック音楽では特に嫌われる。クラシックギターの発表会では、せっかく良いカメラ(Canon EOS 5D Mark II)を持っているのに、一眼レフはリハーサルで使用し、本番はコンパクトデジカメ(Panasonic LUMIX)を使用していた。打ち合わせの話では、演歌の音が大きいからシャッター音はみんな気にしないと聞いていたけど、念のために音を小さくできないか調べてみると、果たして可能だった。
5D Mark IIを通常のファインダーではなく、コンパクトデジタルカメラのようにライブビューモードにすると「静音撮影」という機能が使えるようになり、シャッター音が軽減される。しかし、連続撮影のスピードが遅くなるという欠点がある。とりあえず「静穏撮影」を使うことに決めた。
次はどの位置から撮影するか検討した。正面、斜め左、斜め右のうちどこから撮影するのが良いのか。分からないのでインターネットで調べてみると、正面から撮影しているものが多かった。斜めからの写真は左斜めが多かった。個人的には斜め右からバストアップで撮影する方が、ダンサーの表情が分かるので斜め右が良かった。しかしカメラは1台しかなく、舞台の背景も新日本舞踊の要素の1つなので、迫力に欠けるけど正面から撮影することに決めた。
発表会当日の今日、開場時間ぴったしに着いてみると、すでに人、人、人。ベストポジションの後ろの席は、2列もビデオカメラマンが既に占領しており、どこから撮影するか迷った。あっちは正式に依頼されているから仕方がない。こっちは個人の依頼なのだ。何度か場所を変えてみて、舞台をやや高いところから見渡せる正面の席を確保した。
リハーサルがなく、舞踊が始まった。幕が開いて困った。自分の持っているズームレンズは105mmが限度で、最大にズームしても人が小さくしか写らない。困りながらも最初の舞踊はそこで撮影した。これでは小さすぎるので、もう舞台に近い席に移動した。
これが良かったのか悪かったのか。恐らく後者だろう。上から見たら気づかなかったが、最前列に座っているおじさんが帽子をかぶっていて、舞台の上に頭の先が写ってしまった。また、最大ズームにしてもバストアップまで大きく写らず、なんとも中途半端な画角となってしまった。
もっと前に移ろうか考えたが、正面は席がなくて無理なので、左か右の席しかない。だが、2人が舞台に立つと、どちらかがほとんど写らなくなってしまう。また、舞台の袖の黒いカーテンが目立つので、せっかくの舞台の背景が入らなくなってしまう。
ずいぶん悩んだ末、その中途半端な席から動かないことに決めた。
思考の過程を整理しよう。
1. シャッター音を下げたい
➡ライブビュー機能にして、「静音撮影」機能を使おう
➡(本番)踊りのスピードに対応できないので、通常のファインダー撮影に戻す
2. どの位置から撮ろう
➡舞台が一望できる正面から
➡(本番)ビデオカメラマンが占領していたので、ビデオカメラの下の下の席の正面
(問題)105ミリのズームレンズでは舞台の人が小さすぎる
➡もっと前の席に移る
(問題)最前列の人の頭が舞台に写る。バストアップもできない
➡もっと前にも行けない
左と右の席に行くと、2人が踊ったときに1人写らない
➡そのまま最後まで動かない
そんなこんなで、言い訳ばかり
の撮影になってしまった。
・もっと早く会場に着いていれば、ベストなカメラ位置を確保できたかもしれない
・最初の席に戻っていれば、小さくとも整った写真が撮れたかもしれない
・アップで撮る事をもっと早く諦めていればよかったかもしれない
本番の撮影では予想外のことがたくさん起こる。それに適切に対処するには、相当な経験が必要だということを実感した。経験の浅さを補うには、カメラマンの知人に相談したり、本を読んで補う努力が必要だ。
今回の失敗(と言えるだろう)は、理想の写真が頭の中にあって、それが実現できる機材や環境を持たないのにどうにかしようとして、判断が遅れたことが原因だ。できないならできないで、小さくてもいいから、つまらなくてもいいから「良」「可」「不可」の「可」が現在の自分にできるベストの撮影だと肚を決めるべきだった。「良」をめざして「不可」になってしまった。最低だ。
幸い、クライアントは知人の友人なので高いレベルは要求していない(と思う)。気に入ってもらえれば、ホッとする。
今日の悩みはもっと長いレンズを買うことで解決する。次に買うレンズは既にヨドバシで下調べしてある。5万円もするが、200mmのズームレンズを買うことに決めている。10月にギターのコンサートがあるから、そこで使ってみたい。今度は「静音撮影」も使えるぞ。
初めての撮影で色々と苦労があったので、今後の為に記録しておく。(次があれば)
新日本舞踊というのは、平たくいうと、演歌に合わせて踊るダンスだ。名前から分かるように、日本舞踊の踊りを基礎にしている。
クラシック音楽の発表会は、主にギターだが、何度かカメラマンを担当させていただいているので似たようなものだろうと思っていた。
はじめに気にしていたのが、シャッター音。デジタル一眼レフカメラはミラーが落ちる音がけっこう大きく、クラシック音楽では特に嫌われる。クラシックギターの発表会では、せっかく良いカメラ(Canon EOS 5D Mark II)を持っているのに、一眼レフはリハーサルで使用し、本番はコンパクトデジカメ(Panasonic LUMIX)を使用していた。打ち合わせの話では、演歌の音が大きいからシャッター音はみんな気にしないと聞いていたけど、念のために音を小さくできないか調べてみると、果たして可能だった。
5D Mark IIを通常のファインダーではなく、コンパクトデジタルカメラのようにライブビューモードにすると「静音撮影」という機能が使えるようになり、シャッター音が軽減される。しかし、連続撮影のスピードが遅くなるという欠点がある。とりあえず「静穏撮影」を使うことに決めた。
次はどの位置から撮影するか検討した。正面、斜め左、斜め右のうちどこから撮影するのが良いのか。分からないのでインターネットで調べてみると、正面から撮影しているものが多かった。斜めからの写真は左斜めが多かった。個人的には斜め右からバストアップで撮影する方が、ダンサーの表情が分かるので斜め右が良かった。しかしカメラは1台しかなく、舞台の背景も新日本舞踊の要素の1つなので、迫力に欠けるけど正面から撮影することに決めた。
発表会当日の今日、開場時間ぴったしに着いてみると、すでに人、人、人。ベストポジションの後ろの席は、2列もビデオカメラマンが既に占領しており、どこから撮影するか迷った。あっちは正式に依頼されているから仕方がない。こっちは個人の依頼なのだ。何度か場所を変えてみて、舞台をやや高いところから見渡せる正面の席を確保した。
リハーサルがなく、舞踊が始まった。幕が開いて困った。自分の持っているズームレンズは105mmが限度で、最大にズームしても人が小さくしか写らない。困りながらも最初の舞踊はそこで撮影した。これでは小さすぎるので、もう舞台に近い席に移動した。
これが良かったのか悪かったのか。恐らく後者だろう。上から見たら気づかなかったが、最前列に座っているおじさんが帽子をかぶっていて、舞台の上に頭の先が写ってしまった。また、最大ズームにしてもバストアップまで大きく写らず、なんとも中途半端な画角となってしまった。
もっと前に移ろうか考えたが、正面は席がなくて無理なので、左か右の席しかない。だが、2人が舞台に立つと、どちらかがほとんど写らなくなってしまう。また、舞台の袖の黒いカーテンが目立つので、せっかくの舞台の背景が入らなくなってしまう。
ずいぶん悩んだ末、その中途半端な席から動かないことに決めた。
思考の過程を整理しよう。
1. シャッター音を下げたい
➡ライブビュー機能にして、「静音撮影」機能を使おう
➡(本番)踊りのスピードに対応できないので、通常のファインダー撮影に戻す
2. どの位置から撮ろう
➡舞台が一望できる正面から
➡(本番)ビデオカメラマンが占領していたので、ビデオカメラの下の下の席の正面
(問題)105ミリのズームレンズでは舞台の人が小さすぎる
➡もっと前の席に移る
(問題)最前列の人の頭が舞台に写る。バストアップもできない
➡もっと前にも行けない
左と右の席に行くと、2人が踊ったときに1人写らない
➡そのまま最後まで動かない
そんなこんなで、言い訳ばかり
の撮影になってしまった。・もっと早く会場に着いていれば、ベストなカメラ位置を確保できたかもしれない
・最初の席に戻っていれば、小さくとも整った写真が撮れたかもしれない
・アップで撮る事をもっと早く諦めていればよかったかもしれない
本番の撮影では予想外のことがたくさん起こる。それに適切に対処するには、相当な経験が必要だということを実感した。経験の浅さを補うには、カメラマンの知人に相談したり、本を読んで補う努力が必要だ。
今回の失敗(と言えるだろう)は、理想の写真が頭の中にあって、それが実現できる機材や環境を持たないのにどうにかしようとして、判断が遅れたことが原因だ。できないならできないで、小さくてもいいから、つまらなくてもいいから「良」「可」「不可」の「可」が現在の自分にできるベストの撮影だと肚を決めるべきだった。「良」をめざして「不可」になってしまった。最低だ。
幸い、クライアントは知人の友人なので高いレベルは要求していない(と思う)。気に入ってもらえれば、ホッとする。
今日の悩みはもっと長いレンズを買うことで解決する。次に買うレンズは既にヨドバシで下調べしてある。5万円もするが、200mmのズームレンズを買うことに決めている。10月にギターのコンサートがあるから、そこで使ってみたい。今度は「静音撮影」も使えるぞ。