昨日22日(金)から25日(月)までの4日間(土日休み・実質2日間)の日程で小樽市議会第1回臨時会が始まりました。1日目は、議会人事と構成、市長の提案説明が行われましたが、多くの市民の方が傍聴にいらして頂いたのですが、投票が3度あったり休憩を何度もとっていたりと、とても分かりづらい内容であったと思いますので、長くなってしまいますが、会議の順を追ってご説明申し上げます。


まず議長の選挙です。議会を開くためには、市議会を構成する議員の中から議長と副議長を選出しなければなりません。このため、統一地方選後の最初の議会では、議長と副議長の選挙を2回行います。議長・副議長には議員誰もが権利がございますが、全国的にも多いのが、議長は第1党・副議長は第2党から選ぶというものです。


これまでもこの選挙は、臨時会の前の各会派世話人会(代表者による会議)で話し合いがもたれ、いわゆる第1党から誰、第2党から誰と、議員間で共通理解があったのち、本会議でいきなり投票用紙が配られ記入し投票をするというものでした。


しかし、今回は「開かれた議会」の一環として、その世話人会の中で立候補制の導入の検討を行いました。導入方法は様々ありますが、誰がどのような思いで議長に立候補し選挙で選ばれるのかを、傍聴者やネット中継を見ている方にもわかりやすいようにしたいということで協議がもたれましたが、「手法などを決めるには今期は拙速」という消極的な会派もあったことから、今回の導入は延期となりました。


このため、昨日の議長選挙では、これまで同様、まず年長議員が仮議長を務め、直ちに選挙となりました。結果、横田久俊氏が前回に続き議長に選出されました。小樽市議会では、議長の任期は4年となっておりますので、次の議長選挙が行われるまでには、この立候補制という名称が良いのか分かりませんが、誰がどのような思いで議長選挙に手を上げ投票しているのかを分かりやすく出来ればと思っています。


この議長選挙後は副議長選挙となるのですが、ここで共産党市議より動議が提案されます。動議とは、議論されていた議題とは離れた議案を出すことで、予定されていた会議運営にない臨時の議案です。内容は、「議会人事の民主化と公正を求める」もので、議長が第1党であることは認めるが、副議長は第2党からで、小樽市議会には第2党が公明・共産の2会派あり、議会3役である議長・副議長・監査委員は、議長が第1党、副議長・監査委員は第2党の2会派で比例按分で決めるべきという主張のものでした。


これまでの小樽市議会議長が自民党会派、副議長が公明党会派、監査委員は自民党会派だったという流れに反対するという主張でした。この動議について、共産党が無記名投票を主張し通った(賛成を主張する議員があった)ことから副議長選挙の前に選挙が行われました。結果は反対多数で認められませんでした。


この後、副議長の選挙が行われ、第2党の公明党から高橋克幸氏が選出され、予定していた会議に進み、市長のあいさつを終え、休憩に入りました。これらのことから昨日は3度の投票が行われたというこでございます。


さて、この休憩から、傍聴の方もネット中継の方にさらにわからないところとなります。この休憩は、単に休息をとっているのではなく、議長副議長が決まったことから今度は議会構成を決めていくことから、本会議を閉じて、常任委員会や議会運営委員会など各委員の選任などをしたわけです。各委員会の委員は、臨時会前の世話人会の中で、比例按分で概ね決めています。新風小樽の場合は3人会派なので、4常任委員会のうち3常任委員会に委員を出すことになっていました。

休憩ののち本会議を再開し、正式に委員を選任し、ここで初めて議会人事・議会構成が決定ということです。しかし、またここで休憩になりました。常任委員会など委員会では、本会議で選任された委員の中から、委員長・副委員長を選ばなければいけません。これを本会議休憩中にするため再びの休憩でした。


先ほど述べましたが、各会派で委員長・副委員長のポストがいくつあるかが比例按分で決まってまして、新風小樽では、委員長・副委員長ポストをそれぞれ1つずつでした。それぞれ常任委員会・特別委員会が開かれ、正式に委員長・副委員長の互選が行われ、今回、新風小樽から、経済常任委員会委員長に中村岩雄市議、総務常任委員会副委員長に安斎ということになりました。


常任委員会の委員長・副委員長の互選後、今度は、本会議の運営を円滑に進めるために設置される議会運営委員会が開かれ、委員長・副委員長を決めました。このポストも先ほどの常任委員会と同様、比例按分されていますので揉めることもなく決定し、本会議再開後の会議運営を協議し決定しました。この日は、市長から提出される議案の提案説明が残っておりましたので、その日程を確認し運営委員会を終え、本会議を再開しました。2回目の休憩後、本会議を再開し、市長から提案説明があり、第1回臨時会の1日目を終え散会しました。この市長提案議案については、25日(月)に審議し採決されます。


このような流れをなかなかご理解頂けるものでがございませんので、傍聴の方から「せっかく傍聴に来たのに、同じような選挙を何度もやって、そして休憩ばかりとって」というご批判にもつながってしまいますので、弁明ということではございませんが、より開かれた、わかりやすい議会になるよう、長文になりましたが掲載をさせて頂きました。


なお、22日の本会議までに何度も会議を開いてきていますが、議会人事・議会構成が正式に決まり、これからが本格的な議会審議のスタートとなります。次は6月下旬あたりに第2回定例会が開かれ、新市長の補正予算なども提案される予定ですので、その本格審議のため情報収集や資料集め先進地の視察・勉強会などを行います。


私は、このたび、総務常任委員会(総務・教育)の副委員長となり、さらに前回に引き続き学校適正配置等調査特別委員会に所属することになりました。選挙でも公約させて頂きましたが、今いる子どもたち、将来を担う子どもたち、そして子どもたちを産み育てる若者世代・現役世代が、この街に笑顔で楽しく安心安全に子を産み育てていける環境をつくり、急激に増える現役世代の人口流出に歯止めをかけ、これまでこの街をつくってきてくれた先輩である高齢者・障がいのある方など誰もが住みやすい街を目指し、現役の責任世代としてしっかり取り組んで参りたいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願い致します。(写真提供:小樽市議会事務局)