地方公務員の給与削減問題がニュースで取沙汰されています。先週、総務省が、国家公務員の給与水準を下回る地方自治体については削減を求めない方針を決めました。


そこでまずは、根本的に公務員の給与がどうなっているのかを把握した上で議論しなければならないと思っています。今回は国家公務員と地方公務員の給与に関して総務省で公開されている資料を掲載するとともに、小樽市においても同市HPで公開済みのデータを紹介します。

1。国家公務員の給与
法律に基づいて定められており、職員の職務の複雑、困難及び責任の度合いに基づいて決められる俸給と、これを補完する諸手当から構成されています。職員の昇給・降給やボーナス(勤勉手当)には、人事評価の結果が反映されます。
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jinji/jinji_c.html
行政職俸給表 http://www.jinji.go.jp/kankoku/h17/pdf/h18.4houkyuhyou.pdf

2。地方公務員の給与
地方公務員の給与は、地方公務員法を根本基準として、各地方公共団体の条例に基づいて定められており、職員の職務の複雑、困難及び責任の度合いに基づいて決められる月例給と、これを補完する諸手当から構成されています。
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/teiin-kyuuyo01.html
地方公務員の給与の体系と給与決定の仕組み http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/kyuuyo-tk.html#01

3。小樽市の給与・定員管理等について
http://www.city.otaru.lg.jp/sisei_tokei/kyuyo_saiyo/jinji/kyuyoteiin.data/23kyuyo_teiinkanri01.pdf

4。【参考】公務員の給料&年収トップ-年収ラボ
http://nensyu-labo.com/2nd_koumu.htm

ちなみに小樽市における給与水準ラスパイレス指数は、21年度決算ベース91.7、22年度決算ベース92.3で、「平成16年度からの職員給与の独自削減等により、類似団体の中では最低水準にあります」(小樽市)としています。
http://www.city.otaru.lg.jp/sisei_tokei/reiki_tokei_siryo/zaisei/yosan-kessan/index.data/zaiseijoukyousiryousyuuH22.pdf
この後、累積赤字は解消した(他会計や基金からの借金50億円あるも)として、21年度以降、役職加算の凍結解除、期末手当の独自削減分の回復はしましたが、、職務級に応じた減額率による独自削減を5%~3%の間で行っている状況です。

この不景気下で国民としては、やはり税金から支出される政治家や公務員の給与に注目が集まる状況でございます。ただし批判はこういった数値を考察するとともにしっかり実態を調査してからでないとならないと思っています。そのためには、政治家も行政側もしっかりとわかりやすく情報を公開しないとならないと強く感じます。

また、小樽市の職員のボーナスの公開についてですが、一般職から部長職までの平均としてメディアに出されていますが、若手の職員からは「私たちこんなに高くない。部長と一緒に平均にしないで欲しい」という声を多くもらいます。もう少し精度の高いもの(例えば年代別で分けるとか、階級別にするとか)が、しっかりとわかりやすい親切な情報公開だと考えています。

しっかり情報共有してしっかり仕事をすることが、住民の信頼を得られます。政治家と行政は真摯に情報を提供し、住民はより一層に実態を調査していかないとならないと思っています。