生活保護関係の書類が流出したという問題が浮き彫りになってわずか数日で、今度は、保健所の法令遵守の指導的立場である総務課長が酒酔い運転で現行犯逮捕されるという不祥事が起こった。

事件の詳細は、各メディアに取り上げられているのでここでは述べない。私の主観と主張だけつづらせてもらう。

ただただ、どうしょうもないとしか言いようがない。飲酒にからむ公務員の事件は全国的に大きく取り上げられ、またその厳しさを増している状況にあるにもかかわらず、昨年のパーティー事件により法令遵守の条例を制定した小樽市の職員が、酒酔い運転をし現行犯逮捕されるという事態に至っては、もう開いた口が塞がらない。

倫理やコンプライアンスの研修会をやっているという問題ではない。直近の市の不祥事は素人でも判断がつくもので、法をつかさどる行政のプロがすることなのか。情けないとしか言えない。市民の方への信頼を損なう最悪の不祥事。これでまた職員への処分や再発防止に甘い対応がなされるのであれば、市民の方々に示しがつかない。全国的に公務員に限ってこういった不祥事が多いというのは、これまでの事なかれ主義でぬるま湯に浸かってきた体制に問題がある。

酒酔い運転は


【罰  則】
酒酔い運転5年以下の懲役又は100万円以下の罰金

【違反点数】
35点
となっている。

全国の事例を見ると、酒酔い運転による処分は免職としている自治体もある。また、北海道新聞の報道によると市の規定では今回のケースは免職または停職に該当するという。ただ全国では、免職となった職員が「重すぎる」と処分の取り消しを求める裁判があり、免職は違法という判決が下って、免職処分を受けた公務員が復活するという実例もあるようだ。民間では、こんなこと許されるわけではなく、親方日の丸、市民の理解の範疇を超えたもの。

小樽市役所では、市長が述べているように厳正な処分をお願いしたい。その職員が部下に慕われ懸命に仕事をこなす方であっても、今回のケースは仲良しこよしのちゃんちゃんでは終われない。