6日(水)の本会議で、一般質問デビューさせて頂きました。

質問内容と答弁は以下の通りです。

一般質問致します。

中松市長は、公約で「市民力を生かした活力あるおたるの創造」と掲げ、持続可能な地域社会と活力ある地域経済の確立が必要であり、そのためには、小樽の歴史と伝統の上に立った「市民力」を今こそ結集し、市民・行政と協働で創意工夫をしながら、「活力あるおたる」を創造していくことを約束し、4月の市長選挙で当選されました。

今議会は、市長にとっても私にとっても初の定例会となりますが、市長は、初日の本会議で所信表明され、「クルーズ客船の寄港増に向けて積極的な誘致活動を展開します」、「稲一再開発ビルの再生に向けて、積極的な取組を進めます」、「雪対策や自然災害に向けた体制を強化する」など、改めて自身の公約について述べられました。

しかし、その中身は総論で、どのような政策で「積極的な誘致活動を展開」するのか、「積極的な取組」をのどように進めるのか、どのように「体制を強化」するのか、具体的な施策が見えてこない所信表明となりました。ここで、市長が選挙前に配布された緑色の中松よしはるの公約に沿ってお尋ねいたします。

まず、公約1の「様々な連携による地域経済の活性化をはかります」についてですが、第3項で「経済団体などと連携を図り、商業環境の変化に対応した商店街づくりを支援するとともに、稲一再開発ビルの再生に向けて積極的に取り組みます」としておりますが、経済団体などとどのように連携を図るのか、お示し下さい。

【答弁】商店街支援につきましては、今後とも、小樽市商店街振興組合連合会などの関係団体と情報や意見の交換などを通じ、十分な連携を図りながら、空き店舗の有効活用、イベントの開催、販売促進事業に対する支援など、各種の施策を総合的に実施してまいります。また、稲一再開発ビルにつきましては、昨年、小樽商工会議所内にプロジェクトチームが発足したことから、情報の収集・共有など、密接に連携を図ってまいりたいと考えております。

山田勝麿前市長は、2007年の選挙で、「旧丸井今井小樽店の再活用に積極的に取り組みます」との公約を掲げましたが、再活用どころか小樽グランドホテルは閉館、小樽再開発株式会社は破産し、ビルは競売にかけられ、現在も幽霊ビルのままとなっております。この原因の一つに地権者との交渉不調があげられておりますが、3期12年務めた山田前市長が全く解決出来ずに公約未達成となった問題を 新人の中松市長は、いつまでにどのように解決されるのか、抽象的ではなく具体的にお聞かせ下さい。

【答弁】これまで、建物が共有名義であることや地権者の関係など、課題が多くあったことから、売買契約成立には至りませんでしたが、今年に入り、競売に移行し、売却可能価額が明らかになったことにより、売買の動きが加速するものと捉えております。現在、裁判所による競売手続の一方で、小樽開発株式会社の破産管財人が施設の任意売却及び再生に向け、関係者と協議を行っているところであります。今後の見通しにつきましては、現時点では、競売手続の終了が一つのめどとなるものと考えておりますので、市といたしましては、既に第1種大規模小売店舗立地法特例区域の指定を受けており、引き続き、施設の再生に向けた取組を進めてまいりたいと考えております。

第4項では、「商業港としての機能の充実と港湾振興を図りつつ、クルーズ客船の小樽港寄港に向けて積極的な誘致活動を展開するとともに定期コンテナ航路や国内フェリー航路の維持と利用促進を図ります」としていますが、これらの施策について取組みをお聞かせ下さい。

【答弁】基本的には、官民一体となったポートセールスが重要と考えており、貿易セミナーや荷主懇談会などを通して情報収集や情報発信に努めてまいりたいと考えております。なお、クルーズ客船の誘致につきましては、船社や旅行代理店を訪問する折、北しりべし定住自立圏内の町村と連携しながら魅力ある観光プランを提案するとともに、小樽港貿易振興協議会をはじめとする関係団体と協働して、受入体制の充実強化を図り、寄港増に向けた積極的な誘致活動に取り組んでまいります。また、定期コンテナ航路や国内フェリー航路につきましては、船社や代理店との連携を密に、道内外の荷主訪問を行うなど、利用促進に努めてまいりたいと考えております。

6月17日に小樽商大で開かれた伊藤整のご子息で都市計画専門の早稲田大学特認教授・伊藤滋氏による講演を聴講してまいりましたが、伊藤氏から、小樽について「日本全国で人口が減るが、小樽はもっと総体的に厳しくなる」、「魅力度調査は現場とイメージが違う。そのズレの最たるは小樽。神戸より上とは思えない。イメージがあるならそのイメージに合わせて街を変えなければならない」 などと厳しいご意見を頂きました。

また、「10年ぐらいしっかり町を整備すると小樽は魅力ある町になる」、「クルーザー遊覧の港を整備すること。中途半端に貨物船を入れているのではなく、倉庫を改装してマンションにして、家からすぐヨットが乗れるようにしてはどうか」 などのアイディアも頂きました。今後、港湾計画を改訂するとしていますが 、市長や市職員だけではなく、専門家や市民の声を反映させた新しい発想の下で、抜本的に第3号ふ頭のイメージを変えるビジョンが必要と思いますが。市長のお考えをお聞かせ下さい。

【答弁】港湾計画や長期構想を策定する際には、これまでも、関係団体の他、有識者、市民の方々などから広く意見を伺い、取りまとめてきたところであります。第3号ふ頭の具体的な整備方針につきましては、今後進めていく港湾計画の改定作業の中で検討していくことになりますが、この地区は、まちづくりの視点からも重要な位置を占めておりますことから、広く市民の声をお聞きしながら進めてまいりたいと考えております。

現在は、倉庫の屋根に「ようこそ小樽へ」と塗装したり、ふ頭一部を舗装し、10人から20人程度のボランティア団体が旗を持って手を振るだけの歓迎式典を開催するなど、小手先ばかりの整備に終始しております。また、ふ頭には商業用倉庫が並び、客船が入ってきたとしても、粉塵が飛び、異臭が出るなど苦情も多くあります。将来的に交流・生活ゾーンと位置づけているのにも関わらず、ふ頭には市民や観光客が憩えるようなベンチ一つありません。規模は違えど、東京のとなりの横浜のように、札幌のとなりの小樽として、山下公園にとまでは言いませんが、汚い倉庫が目の前に並び汚れた貨物船が停泊する商業ふ頭ではなく、白い豪華客船と青い海を目前に、若いカップルが恋を語り、子供づれの家族がゆったりと時間を過ごせるような美しい魅力的な空間に整備して欲しいと思います。今後の整備は迅速に進めていく必要があると考えますが、中松市長のご見解をお聞かせ下さい。

【答弁】第3号ふ頭は、小樽駅から港に至る重要な都市軸上にあることから、観光振興の面でも大変魅力的な空間であると認識しており、将来的には、小樽港ならではの魅力ある国際交流空間としての活用を目指したいと考えております。なお、具体的な整備に当たりましては、現状の物流活動の調整が必要でありますことから、条件が整い次第、段階的に進めていくことになると考えております。

昨年の国の重点港湾選定から小樽港は外れましたが、山田勝麿前市長は、国交省に出向いてどのような説明をしてきたのでしょうか。たった一度だけ出向いてよろしくと頭を下げただけと聞いておりますが、選定された釧路の海老名市長は、毎月のように出向いてお願いしていたとのことです。結局前市長の行動が、重点港湾選定から外れるという事態を招いた一つの要因と言わざるを得ません。国は、日本海側にある港湾施設の国際競争力を高めるため、秋に「日本海側拠点港」の選定を行うとしております。小樽市は、外航クルーズ拠点港としての選定を目指し、今月下旬にも国に提案することにしているとのことですが、どのような方針で臨まれるのでしょうか。民間出身を強調して当選された中松市長の手腕に期待されますが、重点港湾選定の際の役人出身の前市長の二の舞にならぬよう「積極的な取組」を進めていただきたいと思います。

【答弁】選定基準が曖昧で、納得できる説明もなく、甚だ遺憾であったと思われますが、前市長としても直接国土交通省に行き、当時の担当政務官や港湾局長に面談の上、定期航路を有する小樽港の拠点性や大型クルーズ客船に対する機能強化の必要性について説明し、重点港湾への選定を強く訴えたものと承知しております。次に、この度の日本海側拠点港への対応方針についてでありますが、国の募集要領では、日本海側港湾に求められる機能ごとに大変厳しい選定基準が示されておりますが、小樽港といたしまして。は、「背後観光地のクルーズ拠点」としての選定に向けて応募したいと考えております。なお、応募に当たりましては、クルーズ客船寄港地としての優位性や北海道観光への貢献度などを訴え、拠点港の選定に向け、しっかり取り組んでまいりたいと考えております。

公約2の「安心・安全で住みやすい環境整備を進めます」についてですが、第4項では、「雪対策や自然災害に向けた体制の強化により、安心・安全なまちづくりを進める」としておりますが、どのように強化を図り、安心・安全なまちづくりを進めるのでしょうか。

【答弁】雪対策につきましては、除排雪・凍結路面管理などを一括して委託する地域総合除雪や除雪弱者を対象とする置き雪対策、老朽化したロードヒーティングの更新を行うとともに、国道や道道の管理者と連携を図りながら、市民ニーズに即応した、円滑で効率のよい除排雪に努めていきたいと考えております。自然災害につきましては、自然災害発生のおそれがある場合、危険性のある場所から安全な場所へ迅速かつ的確に避難することが非常に大切です。この度の東日本大震災では、津波が各地に壊滅的な被害をもたらし、多くの方が犠牲になりました。本市におきましても、津波に対する体制強化が急務であることから、今年度、津波ハザードマップを作成するための基礎調査を実施し、他市町村の作成例も参考にしながら、津波ハザードマップの作成に向けて取り組んでいきたいと考えております。また、本年8月に、北海道から示される津波避難計画策定の指針んい基づき、沿岸部の地形や地域の特性も考慮した津波避難計画の策定作業に取り掛かるなど、津波からの避難体制の整備・強化を図って安心・安全なまちづくりを進めてまいりたいと思っております。

とくに雪対策では、毎年、多くの市民からご意見ご要望が市に届けられていると思います。昨年度は何件でどのような内容が多かったのかお知らせ下さい。

【答弁】北地域を担当する第1ステーションが391件、松ヶ枝地域の第2ステーションが427件、桜・朝里地域の第3ステーションが848件、銭函地域の第4ステーションが150件、手宮地域の第5ステーションが411件、勝納地域の第6ステーションが355件であり、合計2,582件となっております。また、ご意見などの内容につきましては、除雪依頼が一番多く、次に排雪依頼、除雪後の苦情、砂箱の砂補充の順となっております。

今年度は新たな試みとして、市民の方々に対して雪対策に関するアンケート調査を実施し、今後の計画策定の参考とするとしております。このため、小樽市では、6月22日付で各町会に、雪対策に関するお知らせとアンケート調査表を配布しましたが、この雪対策に関するお知らせについては、各町会長とは別途に町会の方々への回覧を依頼しております。ある町会では、町内回覧には70部必要だと連合町会に希望しているのに、市からはたった10部しか渡されなかったと伺いました。

お金がなく経費節減のため、70部ではなく10部刷って配布したとのことですが、その後、町会が依頼すると新たに60部を郵送で送ったとのこと。なぜ最初から依頼のある部数を配布しないで、無駄に郵送するという二重の手間をかけたのでしょうか。本当に町会の方々に雪対策に関するお知らせをし、「安心・安全なまちづくり」を進める気があったのか、お聞かせ下さい。

【答弁】回覧に必要な部数を配布しなかったことから、現在不足分について、各町会に持参しているところであります。今後につきましては、市民の皆様からいただいたご意見、ご要望を踏まえ、より充実した除排雪により、安心・安全なまちづくりを進めてまいりたいと考えております。

道内では、ニセコをはじめ、余市や札幌などの近隣都市で、道路の路肩に溝を掘って雪を河川まで運ぶ「流雪溝」を設置している事例があります。札幌市では、「流雪溝」が整備された路線は運搬排泄が行われなくなり、地域でつくる運営協議会が責任を持って施設を有効活用しているとのことです。高島地区にもそれと似たような施設があります。毎年同程度の予算規模で同様の対策をしているだけでは、今後も市民からの苦情は減ることにはなりません。体制の強化の一つの施策として、「流雪溝」の設置を市内で推進するお考えはないのかご見解をお聞かせ下さい。これまでに調査検討されているのでしたら、小樽市におけるメリット・デメリットをお示し下さい。

【答弁】過去に検討を行った経緯があり、一般的には排雪費用の軽減につながる等のメリットはありますが、一方、本市においては、急坂により流速が早くなるため十分な水深が確保できないこと、また、必要な水量が確保できる河川が少ないこと、さらには、上下水道等の地下埋設物の移設が必要なことから、建設費が多大になるなどのデメリットがあるため、整備を断念したものであります。

公約3の「教育環境の充実と、文化芸術・スポーツの振興を進めます」についてですが、第3項では、市民の誰もが文化芸術やスポーツに親しみ、参加できる環境づくりを進めますとしていますが、4年間でどのような環境づくりを行うのかお示し下さい。

【答弁】先日開催された運河ロードレースには、道内外から多くの選手が訪れ、過去最高の参加者数となりました。また、最近は、能楽堂や総合博物館を利用し、市民レベルで様々な取組が行われております。こうした取組は、市民だけでなく、小樽を訪れる観光客にもアピールできるものであります。私といたしましては、教育委員会の意見も聞き、活動団体との連携を図りながら、観光振興とリンクした施策に取り組んでまいりたいと考えております。

第6次総合計画の前期実施計画では、新・市民プール整備事業として、23年度から25年度までで、先進事例の調査、関係団体との協議、基本設計、実施設計が盛り込まれております。教育長は、今定例会の教育行政執行方針でも「新市民プールの建設につきましては、引き続き、建設予定地の調査を行うとともに、利用者の利便性を考え、民間施設の活用について検討して参ります」と表明されました。しかし、利便性が高く5,000平米ほどという要件を満たす場所は中々見つからないのが現状と思います。現在の高島プールでは選手を育成するにも手狭で、公認大会も開かれないことから、選手が素質を持っていても今の環境によって伸び悩んでしまう現状があります。また、住民福祉の向上の観点からも十分な施設とは言えず、市民からは市民プールの早期建設が強く求められております。現在の進捗状況と課題をお知らせ下さい。

【答弁】教育委員会といたしましては、これまで道内の他の市の公営プールの調査を行うとともに、利用者へのアンケート調査や利用団体などとの話合いを行ってまいりましたが、現状では、公認の25m・8コース、幼児用プール、採暖設備などが必要との要望が寄せられております。また、市営プールの利用者には子供や高齢者が多く、公共交通機関の利便性の高い場所で、5,000㎡程度の面積が必要とされますので、現在、建設場所については市長部局とも連携をし、候補地の検討を進めているところでございます。

4の「市民共調の街づくりを進めます」についでですが、第1項では、「市民の意見を行政機関に反映させる仕組みづくりを進めます」としていますが、どのような仕組みづくりなのかお聞かせ下さい。

【答弁】市長への手紙やまち育てふれあいトーク、町会長と市との定例連絡会議やパブリックコメントの実施などを通じてご意見を伺い、まちづくりに反映されてきたものと認識しております。私といたしましても、まちづくりの主役は市民であるという認識の下、市民の皆さんのご意見を市政に反映していくことは必要であると考えておりますので、これまでの施策を着実に進めるとともに、他都市の事例を参考にするなど、更なる取組について検討してまいりたいと考えております。

今回の政治資金規正法違反事件を機に、市民から厳しい視線が市役所に向けられており、市民の声を市政に反映することが強く求められております。

先日、この事件を受けて市民センターで開かれた講演会「健康な小樽市をつくろう」で紹介された、さくらんぼで有名な東根市では、地元のNPO法人に総合窓口業務を委託し、市民目線で意識改革をする好機となっていると聞いております。

また、東根市では、徹底した情報公開がなされており、町民の個人情報以外は原則公開し、市民の市政への積極的な参加による開かれた市政を実現させております。小樽市が、徹底した情報公開を行い、市民の市政への積極的な参加による開かれた市政を実現させていれば、今回の事件のように、部長決裁の際にこそこそと、一部候補者の政治資金パーティーの券を売買することにはならなかったのかもしれません。これまで、小樽市の政策立案過程が全く分からず、ただ市が決定した政策だけが公表されておりますが、これでは、市長の言う、市民の方々が持つ多くの知識やアイディアからなる「市民力」を活かすことは出来ないと思います。政策立案過程も市民にオープンにし、庁内会議も公開しなければ市民力を生かせないのではないでしょうか。市民力とは一体何なのでしょうか。

【答弁】市民力とは、市民の皆さんが有するまちづくりの可能性やヒントとなる多くの知識やアイデアであり、多様化する市民ニーズや地域課題に応えるためには、この市民力の活用が必要なものと考えております。私が公約に掲げた市民力を生かした活力あるおたるの創造を進めるためには、市民の皆さんとの間に、確かな信頼関係を築くことが重要であると考えております。そのためには、市民参加による懇談会や説明会の開催、パブリックコメントの実施など、市民の皆さんへの情報の公開を図ることで、情報の共有に努め、信頼関係に基づく市民力を生かしたまちづくりを進めてまいりたいと考えております。

次に、パーティー券事件での庁内掲示板書き込み削除についてお尋ねします。

6月17日の北海道新聞に、市職員が、庁内専用ホームページの「よもやま掲示板」に投稿した「がっかり政治資金規制」との題名の書き込みの内容が、システム管理者によって削除され、閲覧出来なくなったと報道されました。

まず、この掲示板の設置に至る経緯、役割をお示し下さい。これまで削除された投稿があるのか、削除された投稿があるならばどのような事例なのかお聞かせ下さい。また、書き込み削除にはどういう基準が設けられているのかお示し下さい。

【答弁】設置の経緯と役割でございますが、この掲示板は、庁内LANの一つの機能として、平成14年3月から運用を開始し、その役割としては、事務の改善を図ることを基本とし、有益な情報が掲載されているホームページを他の職員へも知らせることや、自分の担当業務について他課の職員の意見を広く求めるなど、職場の中だけではできないコミュニケーションを図るために設置したものであります。特定の職員への誹謗中傷や、選挙時の特定候補に関する書き込みなど数件の事例があります。書き込み削除の基準についてですが、特に削除についての基準は設けておりません。事務の改善を図るなどの設置目的にそぐわないものについては、システム管理者の判断の下で削除をしております。

報道によれば、今回の書き込み削除は、建設的な内容ではなかったことを理由にあげております。投稿を削除したと言っても、データ通信や利用状況を残すログは残っていると思いますので、どのように建設的ではなかったのか内容をお示し下さい。

【答弁】今回の書き込みは、特定の候補者を誹謗中傷するような内容であり、今回の政治資金規正法違反事件の再発防止などについて職員間での議論につながるような内容ではなかったため、システム管理者が削除したと聞いております。

そもそも、この掲示板は、発言自由な掲示板とうたっているのに、この発言を削除する行為は、職員の間で事件に関する自由な発言機会を奪う行為との不満の声も出ているようです。市長のご見解をお聞かせ下さい。

【答弁】この掲示板はインターネット上の掲示板とは異なり、飽くまでも庁内LAN上の掲示板ですので、業務の改善や庁内のコミュニケーションに役立つものであることが前提となります。発言自由な掲示板とはいえ、その内容が設置目的にそぐわないものについては、削除せざるを得ない場合もあると考えております。しかしながら、掲示板は職員間のコミュニケーションを図る上で重要なものであると考え、業務についての意見交換の場として有効に活用してもらいたいと考えております。

最後に、北運河周辺の観光計画についてお尋ねしますが、小樽市では、平成18年に、小樽観光の新たなステージとなる今後10年を見据えた「小樽市観光基本計画」を策定しました。この中で、中央・手宮地域は、小樽港に面し、小樽運河をはじめ、旧日本郵船小樽支店や日銀金融資料館などの歴史的建造物、手宮線跡地などの観光資源が数多く点在し、小樽ならではの景観を形成しているとしております。この地域の展開方策として、観光客の地域内回遊性の向上を上げておりますが、市としてどのような取組みをしているのかお聞かせ下さい。

【答弁】この地域の回遊性向上のため、おたる案内人マイスターの皆さんに提案をしていただいた北運河をテーマにした新しい周遊型観光コースのマップを作成し観光客に提供しているほか、この地域で開催されるイベントの周知宣伝などにより、地域内の誘客にも積極的に取り組んでいるところであります。さらに、この北運河コースは、今春からJR東日本による道央圏の街歩きツアーに採用されており、個人旅行向けの新しい着地型商品としてますます周知が図られるものと期待を寄せております。また、取組の効果についてでありますが、昨年は機関車庫三号の修復工事が完了したこともあり、総合博物館本館や手宮洞窟保存館などでは、前年を上回る入館者数があったところです。今後とも、この地域の持つ歴史的経過んが生み出す小樽ならではの魅力を発信することで、市内における観光客の回遊性向上に努めてまいりたいと考えております。

手宮は鉄道のゼロマイル基点として重要な役割を担いました。車社会の今、今度は、車観光のゼロマイル基点として、手宮の町から市内を回遊させる新しい観光客誘致策を図ってはいかがかでしょうか。この新たな観光客誘致策として、手宮の総合博物館を道の駅に登録してはいかがでしょうか。

2010年の北海道道の駅スタンプラリーの応募者数は、8,957名おり、このうち完走賞は2,471件となっており、道の駅登録することによって、新しい観光客誘致にもつながると思います。北海道内にある道の駅のうち国道ではなく博物館のように道道に面した場所に道の駅が設置される例もあります。博物館を利用すると、新たに休憩所を備えた施設を整備する必要はありませんし、博物館には20台分の駐車場、10器以上の便器数など、道の駅の登録要件が整っております。歴史ある的施設のほか、手宮公園・緑化植物園など、小樽らしい自然豊かな観光資源が点在する手宮地区のこの博物館施設の道の駅登録について前向きにご検討頂きたいと思います。

【答弁】道の駅は、道路利用者のための休憩機能、情報発信機能、町と町とが手を結び活力ある地域づくりを共に行うための地域連携機能という3つの基本的機能を有した休憩施設であると認識しております。総合博物館は、ご存知のとおり社会教育施設であり、道の駅として求められる機能を有していないほか、新たな総合博物館の利用者以外の駐車場を確保し、24時間対応のトイレやサービス施設などの道の駅としての機能を整備することは、総合博物館の利用に支障を来たすことになりますので、総合博物館を道の駅として登録することは、困難であると考えております。

このようなやりとりをさせて頂きました。今後も勉強を重ね、答弁内容について質問し、新たな問題、市民からの苦情について訴えていきたいと思っております。

また、この道の駅について再質問をさせて頂いたのですが、市長から、残念ながら、小樽市内に道の駅は一つもございません。道の駅ができないかっていうような話合いは、以前からありますので、なんとか、そういった面については、私としても、検討していきたいと思っておりますけれども、博物館を道の駅というのは、ちょっと厳しいのかなと思っております。との前向きに検討頂けるとの回答を頂きました。