小学生の頃、母親に連れられて小樽の商店街へ行くと、いつも街は人で溢れ、賑わっていました。 街は子供心をワクワクさせ、とても楽しかったことを懐かしく思い出します。

 それから20年、この街と共に生きてきましたが、昨今の小樽の街の寂れようは目を覆うばかりです。

 丸井今井が去り、グランドホテルも消え、中心商店街のランドマークが幽霊ビルになって、企業も商店も苦境にたたされ、小樽の経済の衰退をまざまざと見せています。 

 この小樽の街に就職先を見つけられない若い仲間たちは、次々と札幌に流れて行っています。若者が消えた街が、小樽の街をさらに寂しくしています。

 小樽の街がこんなにも寂れたのは、何故でしょうか。

 小樽市は、市内の商業者の多くの反対を押し切り、市税150億円を投入し、築港地区にマイカル小樽を建設しました。しかし、わずか2年半でマイカルは破綻してしまいました。市税としてあてにしていた固定資産税約20億円が滞納されたままとなっており、170億円ものお金が無駄遣いとなって 市民の肩に借金となって降りかかっています。

 現在、小樽市の借金の総額は1,000億円で、一世帯あたり150万円、赤ちゃんからお年寄りまで市民一人あたり80万円にもなります。

 国会では朝9時からの審議が当たり前なのに、小樽の市議会は午後1時から始まる昼から議会。審議時間4時間、うち30分休憩で実質3時間半なのに、居眠り議員が見られる議会。市長提案をチェック出来ない議会にも、小樽をこんなに寂れさせた大きな原因があります。この20年間で、小樽の街を寂れさせた原因に、人為的な判断ミスがあったことは明らかです。

 小樽の街は、今、最大のピンチを迎えています。しかし、あきらめてしまってはいけません。「ピンチをチャンスに(キング師)」変える必要があります。

 私は26歳ですが、この先長い年月を、この人情味溢れる街で生きていく覚悟です。衰退する街に、この若さで、少しでもストップをかけ、街が元気になるチャンスを、皆さんと一緒に創り出し、小樽をチェンジしていきたいと思っています。

 何者にもとらわれない、しがらみのない若者目線と、職業であるジャーナリストとしての記者目線で、小樽の市政と市議会へのチェック機能を高めていきたいと思っています。

 No more sleep ! Wake up Otaru! 長い眠りから“目覚めよ小樽!”です。

 そのために、若さとフットワークで、市内の隅々まで走り回ります。 どうぞ皆様のご支援とご協力を頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。

あんざい哲也 26才