<九州の半導体事情 シリコンアイランド再生へ>
~地銀11行の連携と大手コンサルの熊本拠点設置~

 

 

 

TSMCの工場本格稼働が近づくにつれ、九州地方で大手コンサルや地銀などの連携や拠点設置が活気を増している。

 

 

1月12日、ふくおかFG傘下福岡銀行、九州FG傘下肥後銀行などの九州・沖縄の主要地方銀行11行が半導体産業進行に向けて、連携することが分かった。

 

この11行の貸出金残高合計は九州・沖縄地方の地銀全行約9割を占めており、九州の金融総出でシリコンアイランドへ押し上げていく。

 

さらに、地銀が本格的に参入していくことで、九州地方の地域企業が参戦しやすくするようだ。

 

 

 

同日の1月12日、大手コンサルタントデロイトトーマツは熊本市内に半導体関連企業をサポートする拠点の開設を発表した。

 

名称は「熊本半導体ビジネス室」とし、イノベーション支援や進出企業へのニーズごとによる助言、同社グループ内のコンサルタント・アナリスト・エンジニアなど専門家との連携モデル構築などを行う。

 

 

 

2023年9月14日、第一生命保険丸紅は佐賀県鳥栖市・物流施設開発事業へ約100億円の共同出資を行い、半導体系企業の業績による物流ニーズ増加へ対応していくことを発表した。

 

このように、TSMC進出が各方面の連携・活性化を促している側面も十分に存在する。今後の行く末に注目していきたいところだ。