<巻き返しのインテル AI用半導体で反撃へ>
~大手PCへの内蔵と自動車分野への投入~
インテルがAI関連の半導体で巻き返しを図っている。
12月14日、インテルはAI対応の半導体をPCメーカー大手数十社が採用したことを発表した。
この半導体は米デルやマイクロソフト、中国レノボらのノートPCに搭載される。
インテルと言えば、「CPU(中央演算処理装置)」で有名だが、今回のノート型PCにはAIタスク処理に特化したNPU(ニューラルネットワーク・プロセッシング・ユニット)を内蔵した。
同社CEOであるゲルシンガー氏は、このPC向けのAIが今後1年の主役になる旨を語った。
1月9日、AI対応の半導体の自動車用を市場投入することを発表した。
中国・吉利汽車の高級プレミアムEVブランドであるジーカーの車に、インテルのAI SoCが使用される。
主には、車のAI音声アシスタントやビデオ会議などで利用されるようだ。
そして、インテルは自動車用半導体での自動車分野参入だけでなく、フランスのスタートアップ企業でEVモーターや車載充電システムの制御用SoCなどを手掛けるシリコン・モビリティー買収を発表しており、自動車そのものに対してのアプローチも開始中の状況だ。
インテル×自動車の今後の報道によく注目していきたい。