<自動車半導体に影響 石川地震と供給過剰>
~モービルアイの警告と石川半導体工場への影響~

 

 

 

年始から様々な側面において、自動車用半導体に影響が出始めており、今後の対応が早速迫られている。

 

 

年始の1月1日に起こった能登半島地震で、石川県に工場を置く半導体工場が被害を受けている。

 

石川県に工場を置く半導体企業代表格の東芝グループ子会社加賀東芝エレクトロニクスは、能美市に位置する工場の稼働を停止している。

ここでは、自動車や家電製品などに使われるパワー半導体を生産している。

 

その他にも、自動車に搭載するディスプレーなどを製造しているジャパンディスプレイ(石川県川北町)も地震による影響で、水道管などへの被害が確認されている。

 

これにより、自動車関連のサプライチェーンに狂いが生じそうだ。

 

 

 

1月4日、自動運転技術で有名なイスラエルの企業モービルアイ・グローバルが顧客からの需要減(過剰在庫関連の)による業績悪化の警告を発表した。

 

これにより、NXPセミコンダクターズOnsemiテキサス・インスツルメンツ(TI)ら自動車用半導体メーカーの株価が、同日のナスダック市場で軒並み2%以上の下落となった。

 

さらに、モービルアイの親会社であるインテルの株価も約2%下落した。

 

 

これらの年始からの出来事が1月以降、サプライチェーンへどのように影響を与えていくのか?

この辺りについての注目が必要だ。