<無限の可能性 NTT主導のIOWN>
~本腰を入れて取り組むNTT 「光」が次なる希望~
次世代の日本を代表する技術として期待したいのが、NTTが保持しているIOWNだ。
IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)とは、2019年5月、NTTが発表したICTインフラの基盤構想だ。
このIOWNの核となるのが、光電融合技術と呼ばれる光信号と電気信号を融合させた技術だ。
つまり、IOWNとは光技術をネットワークに導入し、低消費電力・超高速大容量・低遅延の3つを叶える。
特に、消費電力については、1/100にまで減少させることが可能である。
そんなIOWNは、2023年3月、IOWN実現へ初の商用サービスとなる「APN(オールフォトニクス・ネットワーク)IOWN 1.0」提供を始めた。
企業向け専用回線サービスにて、全区間を光波長で使用される仕組みの回線だ。
NTTには苦い思い出が存在する。それは「iモード」による失敗だ。
iモードとは、NTTドコモが1999年2月からサービス提供を開始した世界初の携帯電話IP接続サービスだ。
2000年中盤までは良い感じで進んでいたのだが、スマホの登場で衰退していき、新規受付を2019年9月で終了した。
ここで課題となったのが、海外勢や各日本の大手企業との協力だ。
その過去が存在するため、今回のIOWNは各国から118の企業・組織が加盟している「IOWN Global Forum」を設立し、IOWNの世界に対する普及といった面まで考慮している。
NTTの過去の反省を活かした本気がこれからどんどんどんどん見ていけそうだ。
次回作も、引き続きNTTとIOWNに焦点をあてた回をお伝えしていきたいと思う。