<ASML、韓国との協力とCEO交代>

~韓国大統領が訪問 サムスンとも協業へ~

 

韓国とオランダが半導体部門で急接近している。

その中でも、特にオランダ・ASMLの事象に焦点をあててお伝えしていきたい。

 

 

11月30日、オランダ・ASMLホールディングは、ピーター・ウェニンクCEO兼共同社長が2024年4月の任期満了に伴い、現CBO(最高ビジネス責任者)のクリストフ・フーケ氏を次期CEO兼社長へ起用する方針を発表した。

 

2013年から同ホールディングを率いてきたウェニンク氏は、CEO在任中に株価を約900%以上上昇させた実績を提げての退任となる見込みだ。

 

 

そして、続いては韓国とオランダの関係性に変化が生じたことに関してだ。

 

 

 

12月12日、韓国ユン・ソンニョル大統領がオランダ・ASML本社を訪問した。

 

国賓としてオランダ側が韓国大統領を迎えるのは国交樹立の1961年以降は初の訪問となる。

今回の訪問では、サムスン電子SKハイニックスの代表団を連れてきた。

 

そこで、サムスンとASMLは共同出資で1兆ウォン約1100億円)を出し、ASMLのEUV露光技術を用いた次世代半導体向けの研究施設を韓国へ設立する協業の覚書を締結した。

 

さらに、SKハイニックスもASMLとEUV露光工程で炭素排出減少技術の共同開発などの協業で覚書が締結されている。

 

 

今回の訪問は、一部界隈では「半導体同盟」とも呼ばれており、一層オランダやその近辺の欧州各国と韓国半導体企業の結びつきが深まりそうだ。