<大手印刷企業2社、半導体へ傾斜>

~両社とも基板関連の生産・投資を増強へ~

 

 

 

日本の大手印刷企業であるTOPPANと大日本印刷が半導体部門に、近年力を入れている。

 

 

 

旧凸版印刷のTOPPANホールディングスが今後3年で半導体関連部門に約600億円を投資していく方針を同社CEOが日経新聞の取材で述べた。

 

以前の3年と比較して約100億円増加させ、半導体パッケージ基板についての生産能力を倍増させていく。

生成AIの普及へ合わせる形で、生産能力を向上させていくようだ。

 

続いて12月5日には、石川県能美市にあるJOLED(3月末に経営破綻)能美事務所を買収決定したことを発表した。

 

こちらの買収した工場も生成AI向けの半導体パッケージ基板の生産拠点として2027年以降から活用されていく。将来的には、昨年比4倍へ高めていく見込みだ。

 

 

このように、半導体のパッケージ基板についての生産増強へ力を入れている。

 

 

次に、2社目である大日本印刷(DNP)に焦点をあててお伝えしていく。

 

12月12日、回路線幅3nm品の半導体に対応するフォトマスク(半導体基板のシリコンウエハーへ回路を形成する露光工程で利用される)を開発したことを発表した。

 

最初は、研究用として製造装置メーカーなどへ供給し、需要拡大を図っていく。

 

 

こちらは、なんとフォトマスクの最先端回路線幅である3nmに対応したものを開発し、業界を驚かせた。

 

 

今後、半導体関連素材や部品において、世界シェアトップも誇っていることから、今後どのように日本・世界の半導体業界へ影響を与えていくのか、引き続き注目して行きたい。