<”半導体”の盛況に湧く宮城県>

~JSMCの先端半導体と独トルンプの登場~

 

 

 

九州地方、北海道に続いて、宮城県にも半導体による盛況が渦巻いている。

 

 

 

11月14日、JSMC(PSMCとSBIの合弁会社)呉元雄社長は東北大学など地方大学と14nm以下の先半導体について、共同開発していく意向を示した。

 

宮城県に新設する新工場では、車載用半導体が製品の中心となっているが、将来的には先端半導体分野にも手を出していくようだ。

2027年度の稼働初年度は月産1万枚で、2029年には月産4万枚まで生産効率を上げていく。

 

 

 

 

 

さらに12月8日、工作機械やレーザ技術などを提供するドイツのトルンプは日本では国内最大となる技術拠点の宮城テクニカルセンターを開業した。

 

元々は神奈川県川崎市に技術開発拠点が存在したが、その工場が手狭になった点と宮城県に半導体産業が集積してきた点から、移動することとなった。

 

面積は従来施設の約3倍となり、費用は数億円に上るそうだ。

 

だが、最も決定的な要因となったのは、主要取引先の東京エレクトロンが2023年春から宮城県で新棟を着工中(約470億円を投じて2025年春頃からの竣工予定)といったように、宮城県に製造拠点を構えている点だ。

 

 

これだけ宮城県に半導体企業が進出していくと、当然流通的な面を考慮して宮城県へ新たに進出していく企業も多くなるだろう。

 

 

今後の宮城県の動きにも注目していきたい。