このマンションに移り住んでから24年

入居時から替えていない和室の蛍光灯が切れました

点けたり消したりは
スイッチか、垂れている長~い紐を引っ張っる…アナログ的(笑)

長い紐の先には、お正月に買う破魔矢についていた「鈴」が
主人が笑いながら付けていたのを思い出します

脚立に乗って、4本の蛍光灯をはずし
点灯管もはずし

この和室はほとんど使っていなくて
2人の洋服をしまうタンスなどがあるだけ

脚立にのって見渡すと、
タンスの上には
Yシャツをしまった箱や、主人の春物冬物のセーターをしまった箱、
ベルトやネクタイをしまった箱

いつそこに置いたのか
闘病中の紙パンツやオムツ、尿瓶、
いろんなガーゼや着圧包帯などをいれた箱

24年間一度も替えたことのなかった蛍光灯
ここに住んで主人の命より
長い寿命だった蛍光灯

今自分が脚立にのって
ひとりで替えているのが信じられない

「切れちゃったよ、蛍光灯。買いに行くのめんどくさい…もう同じ品番ないよね…ひとりで取り替えるなんて思ってなかったよ…」

脚立にのりながら、涙がポロポロ。

降りる時、紐の先に付けた鈴が可愛く鳴りました
そんな音にも涙がポロポロ…。

こんな日があってもいいよね

恋しくて寂しい日…。
あの日にかえりたい…て思っちゃう日…。