門仲の大通りの裏手に小さな川がよどんでいる。
向こうの岸に沿って具合のいい小径が設えてある。
手前は川、裏手は鬱蒼たる樹林でまことに視界が通らない。
街灯も仄暗く人通りもほとんどない。
手すりにもたれて酔いを醒していると、
当然のようにスカートを跳ね上げ、
下着をずり下ろして突き出してくる。
当然のように差し込んでこね回していると、
人影が小径に侵入してくるのが見えた。
すぐに抜こうとするのだが、
あ、抜かないで、そのまま
の声がかかる。
やむを得ず不自然に重なったまま、
人影をやり過ごすことになった。
大声を上げられるのではないか、
通報されるのではないか、
という心配は頭に浮かばないらしい。
幸い何事もなくすぐ後を素通りしていった。
その後しばらくガンガン突き刺して、
帰途についたのだった。
後日反省の弁があった。
しこたま虫に喰われたそうで、
もう二度とあそこでしたくない、
とのことだった。