「俺、このチームに入って、アメフトを知って人生が変わったんや!だからみんなも卒業するまで頑張って続けて欲しい!
このチームに出会えなかったら、本当に死んでたかもしれん」
猿軍団のある1人の6年生が卒業するににあたり、
後輩の部員たちに伝えた言葉だった。
何気ない後輩への言葉に大人は聞こえるかもしれないが
チームに関わってきた大人たちにとって
これほど端的にそして重みのある言葉は
今だに聞いたことがない。
練習も試合も寡黙に取り組む彼にとって
猿軍団での3年間とは、いったいどれほど
大切な時間だったのだろうか?
「人生の転機」って何だろう?
彼は小学校4年生の時に「人生の転機」が訪れたに違いない
猿軍団でアメフトに出会うまでは、
カードゲームしか知らない気弱な小学生であった。
年下の子供に泣かされることだって当たり前のこと
いわゆる「いじめられっ子」の部類
クラスメイトの猿軍団部員に何となく誘われて見学に訪れ
何だか分からないけどヘルメットなんかのアメフトの防具を
付けてみて、ぶつかってみたら・・・
「えっ!」
彼の心の声が眼に現れた瞬間を今でも忘れはしない
それは、「いじめられっ子」からの卒業を意味していた
猿軍団のチームには正解が無い
だから黙々と正解を探す作業を行うしかない
だが、正解を見つけることは永遠にないだろう
もちろん彼も正解を見つけることが出来なかった
まるで、老子の「道」である
「人生の転機」が訪れるのには条件があるように思う
それには、たくさんの出会いや経験が当たり前だが大切である
そしてその一番の協力者は身内に違いない
でもどうだろうか?
その身内が子供の出会いや経験を邪魔をしていないだろうか
親子のDNAは同じでも親子の脳の癖は違う!
香港の師匠に学んだことである
「可愛い子には旅をさせよ」
何だかここんところめっきりと聞かなくてなった故事である
どうして今の大人たちは子供たちに、
人生の「正解」を誇らしげに先に伝えているのだろうか
END




