会社を辞めた本当の理由は、この仕事が嫌いだったからです。

コールセンターと言う仕事のモットーは、電話口のお客様に寄り添うことです。

相手がどんな理不尽な内容で意見をぶつけてきても、まずは一旦受け止める。

「おっしゃることはよくわかります」「そのお気持ちよくわかります」

自分としては全然理解できなくても、です。

そもそもこの仕事を始めたのは、子供の義務教育から解放されたと共に

学費がかさむようになったためです。

そこで50代から始められる仕事を探しました。

飲料メーカーのコールセンターの時給はそんなに低くもなく、かつそんなに高くもない。

週4日勤務でもOK,土日祝日休み。「いいいかも」という感じで決めました。

面接、テスト、簡単なPC入力などで合否判定され、運よく合格。

入社すると他のメンバーも同じような年齢が多く、ここならやっていけるかなと思いました。

電話対応や製品知識の教育を受け、1カ月後にデビューです。

 

デビュー初日「お前新人だろ?」

いきなりバレました。私はおしゃべり上手な人間ではありません。

電話口では無言になってはいけないと、何度も注意されましたが、返す言葉など

すぐには思いつきません。

黙り込む私に電話口の相手は容赦なく「何黙ってんだよ」と追いつめてきます。

追いつめられれば追いつめられるほど、こちらは萎縮して何も言えなくなります。

「向いてないかも・・・」

それが私がこの仕事を始めた最初の感想でした。