ディズニーのアトラクションには数々の不思議なお話しが存在します( ̄□ ̄;)!!
今回のお話しは、ちょっと怖いけど感動的なお話し。
舞台はウェスタンランドにそびえたつビッグサンダーマウンテン。ビッグサンダーマウンテンに伝わる不思議なお話しのひとつ

水玉の女の子

のお話をしましょう。

ここはウェスタンランドのビッグサンダーマウンテン。夏休みということもあり、家族連れが多く、とても混雑していた日でした。
楽しくはしゃぐ子供たち、お父さんお母さんはちょっとお疲れ気味なようす(ノ>д<)ノ

時間は夕方の5時を回り、少しづつ夜のビッグサンダーマウンテンへと変わってゆく幻想的な時間です。

私はグルーパーという乗る直前にゲストを振り分けるポジションについていました。(グルーパーの詳しい内容はブログ内のスペースマウンテン体重オーバーで別コースをご参照ください)

その日は夏休みということでカップルや家族連れが多く、見ればすぐに何人か分かったので、あまり気にしないでグルーパーをしていました(;^_^A
そんな中、ミニーの洋服に似たワンピースを着た女の子をつれた家族が私の前へと列を進んできましたヽ(´ー`)ノ
その家族は一番前にその女の子、二番目に男の子が二人、そしてお父さんとお母さんという順番で並んでいます。

私は疑うよちなく、一番前にいた女の子に

「こんにちは(^-^)みんなで何人ですか?」

と声をかけます。
女の子はよほど楽しみだったのか元気な声と小さな手で

「5人p(^-^)q」

と答えてくれます。
そんな女の子に私も元気よく

「はい!じゃぁ、15番、14番、13番で待っててくださいね~!」

と女の子と家族を案内しました。
全部の番号に案内しおえた私は、次の列車(ビッグサンダーマウンテンの乗り物)の案内になるゲストに次になることを伝え、今グループ分けしたゲストの再確認と人数確認(ビッグサンダーマウンテンは全部で30人乗りで、一車両に6人までと決まっています)をしに向かいます。

最初に確認するのが、あの女の子の家族。
家族が待っている番号へと向かうと

あれ(◎o◎)

あの女の子がいません。
13番のキュー(ゲストが待つ場所)が空いています。私は家族のお父さんに確認します。

私「失礼します。5名様で起こしではありませんか?」

ゲスト「いや、4人だよ」

え~~~( ̄□ ̄;)!!

あの女の子はどこへ~~(´Д`)
どこを探してもいません。
もしかして、線路内に~o(T□T)oそんなことになったら大変。
私は急いでタワーにいる先輩へと話をつなぎます。

私「女の子がいなくなった~」

先輩「え~!!どんな女の子?」

私は短く説明しました。そして先輩から返ってきた返事が

先輩「もしかして、ミニーに似た水玉のワンピースの髪が肩くらいの女の子じゃない?」

私「うんうん!」
先輩「また来たんだね~」
私「また来た(?д?)」
先輩「とりあえず、大丈夫だからそのままでいいよ」
私「大丈夫なんですか?」
先輩「うん。訳は後で話してあげる。あっ、でもバーはちゃんと降ろしてあげてね」

先輩がいうのなら、大丈夫だとその13番は誰も乗せずにバーを降ろし列車は出発しました。


実は、その女の子、本当は存在しない、女の子だったんです(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)

でもビッグサンダーマウンテンが大好きで、家族連れにまぎれてときどき、乗りにくるんです。だからその席には誰も乗っていないのではなく、水玉の女の子がちゃんと、手すりにかわいい小さな手でしっかりつかまって乗車してるんです。だからバーも下げてあげて、そのまま出発させるんです。
先輩は私にその話をした最後にこう言いました。

「あの女の子はビッグサンダーマウンテンが大好きなんだよ。だから乗せてあげるんだよ。きっと生きている時に家族で乗ったビッグサンダーマウンテンが楽しかったんだよ。」


夢と魔法の王国ならではの考え方にきっといろいろ意見があるでしょうが、私にはとても感動的な体験でした。全てゲストが平等に夢を見れることができる魔法の王国ディズニーランド。

今では、その女の子は来なくなったようです。きっと大好きなミニーと天国でビッグサンダーマウンテンに乗っているのでしょう。

次回のお話は「ジャングルクルーズの隠れミッキー」です。どうぞ、お楽しみに!