眠りにつけば、明日の朝になってくれるこの世のオートマティックなシステムに、有り難さを感じると同時に、生を焦らされているような心地もする。一日一日を無為に過ごしていくうちに、何が残るか。何も残らない。何になるか。何にもならない。巡る季節に目が潤ったところで、天地は翻らない。しかし、無常のものが見えるか?永遠の旅人よ。その胸に宿る揺らめく魂に、熱い夢を覆われて、確かに永久に在るもの、失われない唯一確かなもの。生きる意味。言葉で肉付けされ得ない、尊い存在。神を辿る道中に見出される存在。

感覚界で見失いそうになったときに、思い出せばいい。


「ベンヤミン著作集 シュルレアリスム」ヴァルターベンヤミン

「パリの憂愁」ボードレール


読了。