Today is another day|今日が変わる日 | SERPENT FREEDOM |セルパンフリーダム Official Blog

SERPENT FREEDOM |セルパンフリーダム Official Blog

練馬を拠点として活動中のパンクロックバンド♪

最近、俺の知人とその友達とでお食事会をする機会があった。

ご飯を食べながら音楽談義。
その友達は坂井泉水が大好きみたいでいろいろと語ってくれた。

俺の好きな曲は「Today is another day」なんだけど・・・
悪戯心が出てきて、マニアックな曲を言ってみた。

そしたら、私もその曲大好きなんだけど・・・。
彼女はガチで坂井泉水が好きなんだ・・・意地悪してゴメンと心の中で少し反省した。

坂井泉水の話をして、この曲をあげてくれた人が今までいなかったから、
すごく共感できて嬉しい、ホントに大好きな曲なんだと言って、
その後も和やかにいろいろと語ってくれた。

Today is another day|ZARD

ZARD - Today is another day 投稿者 utadalove

「金曜ロードショー YAWARA! Special ずっと君のことが…」のテーマ曲。
浦沢直樹の柔道マンガ「YAWARA」のバルセロナ五輪の話と最終話をアニメ化にしたもの。
(アニメではアトランタ五輪)


このアニメの後半からラストシーンに向けて Today is another day が流れる。

主人公 猪熊柔(イノクマ ヤワラ)。
アトランタ五輪の二階級制覇という功績を称えて、国民栄誉賞が授与されることが決定した。

新聞記者 松田耕作(マツダ コウサク)。
記者として柔が高校生の時から取材を続ける。
柔と出会ったときに自分の頭の中に描いたオリンピックでの光景。
アトランタ五輪でその光景が現実となる。
記者として追い続けてきた夢が叶い、表彰台に立つ姿をみて自分自身の気持ちに区切りを付ける。
そして、五輪後にアメリカ支社への転勤を打診され、その内示に承諾をする。

松田がアメリカへと旅立つ日、柔は国民栄誉賞授与式で首相官邸へ。

国民栄誉賞授与式でまた松田と会えると思っていた柔。
松田の同僚からアメリカへ転勤になると・・・もう会えなくなる・・・と伝えられ、
表情を曇らせ、不安を募らせる。

一方、松田は成田空港へと向かう車中にいた。
アメリカはスポーツの本場。新しい取材ができてわくわくすると熱く語る。
それは空元気だと・・・ホントにそれでいいのかと・・・松田に問いかける鴨田(カメラマン)。
相手は国民栄誉賞。俺なんか出る幕ないぜと意地を張ってしまう。

成田空港へ向かう高速道路。
ふと見上げた入道雲が、初めて出会った時の柔の姿を映し出した。
その瞬間、もう一度会いたいと願い、首相官邸へ向かえと伝える松田。

渋滞に巻き込まれ首相官邸までなかなかたどり着けない。
車から降りて、官邸へ走り出す松田。
どうして走ってんだ、行ってどうするんだ、わかんねぇー。
気持ちがまとまらないまま官邸と到着。

首相から賞状を授与する柔の目の前に、背中を押され突然飛び出してきた松田。
表情が和らぐ柔と松田が対峙する。

恋敵の風祭が強姦だ捕まえろと叫び、SPと他の新聞記者が取り押さえようとして式場は大混乱。
その混乱に乗じてふたりで首相官邸を脱出し成田空港へ。

搭乗手続きを済ませた柔が松田にチケットを手渡す。

「それじゃ」と言って搭乗口に向かうが、ふと足を止めて、
「絶対に取材に行くから、また4年後オリンピックに行くよな。」
「絶対だぞ!」と声をかけ、
「はい、絶対に!」と応える柔。

そして、搭乗口へと向かうエスカレータが、柔と松田の距離を遠ざけていく。
その光景を笑顔で見送り、そして完全に松田がいなくなった。
気持ちを伝えることができず、ただ「松田さん、松田さん」と肩を落とし涙ぐむ柔。

しばらくして、息を切らして走ってくる足音が聞こえてくる。
ふたりの距離を引き離したエスカレータを逆走して上ってくる松田の姿がそこにあった。

「オレ・・・はぁ、はぁ、オレ・・・はぁ、はぁ、・・・君が好きだ」と想いを告げる松田。
その瞬間、柔は松田の胸に飛び込み「あたしも・・・ずっと好きだった」と気持ちに応える。

抱きしめ合っているシーンで「Today is another day~♪」で曲が終わりアニメ終了。

鳥肌が立ちそうなくらいジャストな曲の終わりで、すごく映像と曲がリフレインして、ずっと心に残り続けている。


Today is another day ⇒ 今日という日はまた別の日 ⇒ 今日が変わる日

柔と松田にとって柔道選手と新聞記者という立場でいる日常が今日で、
その関係が変わって新しい日常に変化した日。

マンガを全巻を読み続けてきた自分にとっても、最終巻はその長かった軌跡を思い出しながらも、心透き通る素敵なラストに自分自身も「今日が変わる日」が実感できた。

ホントに良くできた歌詞とメロディーで、映像とともにすごく心に残る楽曲だと思う。

by TETU<G>