フィリポナ　ロワイヤル・レゼルヴ・ブリュット

梅雨明けのリンデンバウムの香り。
あとは爽やかなリンゴや洋ナシ、
それにグレープフルーツの柑橘香。
軽くトーストした香ばしさも感じる。
スワリングしてやると蜂蜜の甘い香りが漂う。
杏やベリーっぽさもある。

口に含んだ第一印象はしっかりとした果実味。
りんご、洋ナシ、赤系果肉果実などなど非常に豊か。
しっかりとした果実味の持続時間は長い。
ラストはビスケットのような甘く香ばしい余韻。
このシャンパンは感覚的な透明感のあるシャンパンではなく
物理的に激高な透明度があるシャンパン。
まるでピントがしっかりとあっている
画素数が非常に高いデジカメ画像のよう。
旨味あふれる熟成感とフレッシュさが半分半分。
個人的には7年ぐらい前のもう少し甘めだった頃のほうが好み。
ちょっとビターすぎるというかドライになりすぎかな。
端麗辛口の日本酒が好きな人にとっては、
たまらないシャンパンだと思う。
アヤラでも触れたけど、
和食に真摯に向き合うとこういう方向に進むんだろうな。
客観的に見ると抜群に優れた醸造能力を感じさせるシャンパン。
個人的には10℃から13℃あたりが好み。
エビやカニといった甲殻類や
アサリやハマグリなどの貝類との相性は抜群。
肉はチキンなどの白い肉のほうが得意だけど豚や牛もいける。
個人的に肉料理ならダイエット的にアウトだけど
チキンのパネグリエが一番合うと思う。
牛肉は赤身のアンガス系より黒毛和牛の方が相性が良い。
和牛特有のラクトン香との相性が良い。
フレンチ、イタリアン、和懐石と合わせた場合、
外れる料理が思い浮かばないシャンパン。

合わせた料理

天使の海老
北海道産　帆立
北海道産　モッツァレラチーズ
長崎県産　コヤリイカ
愛知県産　浅利
徳島県産　あまベリートマトももりこ
沖縄県産　バジル

3月に入ると浅利の旨味が増すね。

ミネラルガッツリ系から

うまみが増したフワッとした感じに変わる。

春先を感じさせる一品。

三重県産　岩牡蠣
愛知県産　ほうれん草

大好きな牡蠣のエスカルゴバター焼きもそろそろ看板。

次はハマグリの季節になりますね。

福島県産　メバル
愛知県産　ズッキーニ
愛知県産　菜花
鹿児島県産　ソラマメ

今日一の一皿。

メバルが破壊力が高すぎる旨味爆弾なんだけど、

それを芽キャベツ、ソラマメ、菜花、ズッキーニで制御してる。

バランスが秀逸で芸術性が非常に高い味わい。

フィリポナの強みをこれでもかというぐらい引き出す一皿。

名古屋コーチン
愛知県産　カリフラワー
愛知県産　ブロッコリー
キノコいろいろ

フィリポナ　ロワイヤル・レゼルヴ・ブリュットは

赤い肉も行けるけどチキンで止めたほうが余裕があって良いね。

幸せなマリアージュ。

シャンパンの感想040