昨日は長女の中学校の卒業式でした。
長女の中学生活の3年間で、私は何度この学校に来れただろうか?
そして、長女はこれまで、どれほどの我慢を乗り越えて来たのだろう?
この体育館での入学式が、まるで遠い昔のような…
この3年間は私達親子にとって怒涛の3年間でした。
私のような母親を持ったせいで、子供達には本当に苦労ばかりさせてしまいました。
日々、様々な葛藤があり、辛いときも苦しいときもありましたが、最近になってやっと、少しだけ落ち着いた生活を手に入れる事ができました。
入試を受けて、長女とじっくりと向き合う時間を持つ事ができて、本当に良かったと思います。
そして迎えた卒業式。
それぞれ進む道は違っても、この3年間の思い出は生涯心に残るものになってゆくのでしょう。
長女の自然な笑顔の写真。
写真嫌いの長女が、カメラに向かってこんなに優しく微笑んでいるなんて、滅多にありません。
きっと先生が、たくさんの写真の中から、一番自然な、そして心から笑顔になっている長女の姿を見つけてくれたのでしょう。
先生、本当にありがとうございました。
そして長女の中学生活でお世話になった保護者の皆様、先生方、本当にありがとうございました。
みなさんにちゃんとお礼を言えなかった自分を深く反省しています。アホかぁ〜。
さて。
これから先ですが。
話は遡り、入試当日。
試験終了時間はとっくに過ぎているのに、待ち合わせ場所にいつまでも現れない長女。
と、すごく幸せそうな長女。
「ま、まさか?試験が出来なさすぎて窓から飛び降りたりしてるんじゃないか??」
いやいや、そんなにメンタルの弱い娘ではないはず…
でも、あまりに遅い!遅すぎる!
学校に迎えに行った方が良かったんじゃないか?
悪い妄想ばかりが先走る中、
「ヤッホー!」と満面の笑みで車に乗り込んで来た長女。
世間では、入試後の「どうだった?」は禁句と言われているので…
「お疲れ様〜〜!」と声をかけると
「楽しかった!めっちゃ楽しかった!
もう、あの空間にいられただけで幸せ!
みんな大好き!もうねー、こんなに幸せな気持ちを味わえたから、もう落ちてもいい!って思っちゃった!
あ、いや、落ちたくはないけどね笑」
結果はどうあれ、挑戦出来たことに微塵の後悔もない。
ダメだ!行くな!と止めたところで、彼女はきっと挑戦したのでしょう。
長女の嬉しそうな横顔をしばらく眺めて
「あなたってコロンブス?バスコダガマ?みたいだね。」と私。
「なにそれ?」と長女。
「この海の水平線の向こうは崖で、滝になって落ちるから行ってはいけない!って止めても「滝でもいい、その滝を見に行く!」って船を出しそう…」
「それ、褒めてないよね?
でも、もし、志望校変更してたら、きっと100年先まで後悔してたわ。」と長女。
ヒーーーー!
100年先まで後悔されちゃたまらない。
合否発表までの期間で、一喜一憂を繰り返し、転んだ先の進路を決め。
あとはただ結果を待つのみ。
どんな結果も、人生の中のひとつの過程に過ぎず。
その先に、なにがあるかは、まだ誰にもわからないのですから。
長女の選んだ船の行き先が、たとえ滝でも新大陸でも。
母親として、共に舵を取り大海原の荒波に漕ぎ出す覚悟を持ちたいと思います。