「僕も行く。それにこれからどのくらい航海しなければならぬかわからぬ本船には、食糧がない。椰子の実でもなんでもいい、食べるものを集めることもしなければならぬ。救助とともにその両方の任務をおって、僕も行こう」
「では、島に行く希望者をつのります」
みんなが手をあげた。
「みんなに行かれては船を守る者がなくてはこまる。どうだろう、誰が船に残るか、誰が島に行くか、僕に一任させてくれないか」
「ケンに一任させよう。僕は賛成だ」
ダビットが一同の姿を見まわした。
「議長」
張が手をあげた。
「僕は船に残りたい。といっても、島の友人たちを救うのがいやだからではないのだ。僕は友人たちがくる前に、船長室のあの不気味な飾りものを処分しよう。死者の霊をあつかう役目に僕を任命していただければ、光栄だ」
「よろしい、張君、君は残れ、それからラツール、君は労れすぎている、君も残れ、それから玉太郎君、君もだ」
「僕は行きたいのです」
「僕のかわりにつれていってほしい」ラツールも口をそえた。
「ダビット、君は……」
「僕は行きたいし、残りたい、というのは、張があのミイラ先生を処分するところをカメラに収めたいし、同時に君ら救援隊の冒険もカメラに入れたいんだ」
ダビットカメラマンはなかなか慾張りだ。
ラウダは道案内をしなければならないので、当然行くことになった。