2023年4月に読んだ本
(個人的な評価 A最高に良い Bかなり良い C普通に良い Dいまいち Eダメ)
『飛族』
(村田喜代子/2022年/文春文庫)
過疎が進んだ離島が舞台。
島に残った老婆二人の物語。
空き家があったり、雑草が繁茂していたり、終末感が良い。
終盤には台風の襲来もあり、破滅感もある。
老婆の達観した暮らしぶりも良い。
空と海の青さが印象に残る。(B)
『空中庭園』
(角田光代/文春文庫/2005年)
郊外に住む一見普通の家族の話。
登場人物一人ひとりの個性や事情に意外性や深みがあって、物語に厚みが感じられた。
エンタメと文学の中間の作品という感じで、そのバランスがちょうどよかった。(B)
以上、2023年4月は2冊。