岩手県内ではノロウイルスの集団感染が保育園などで相次いで確認されています。
ノロウイルスは感染力が強く、子どもは重症化しやすいことから、県は感染予防を呼びかけています。

県によりますと、奥州市内の認定こども園で先月26日から30日にかけて、1歳から5歳までの園児11人がおう吐や下痢などの症状を訴え、このうち3人からノロウイルスが検出されました。

また、一関市の保育園では先月25日から30日にかけて、0歳から4歳までの園児17人が下痢やおう吐の症状を訴え、このうち7人からノロウイルスが検出されました。

脱水症状で入院した園児もいましたが、すでに退院していて、全員、回復に向かっているということです。

県はいずれもノロウイルスによる集団感染とみて、感染経路などを調べています。

ノロウイルスの集団感染は特に冬に増え、4月からはこれで19件となります。

新型コロナウイルスの感染が広がる前の、おととしの同じ時期と比べると3分の1余りにとどまっていますが、去年の同じ時期と比べると14件増えています。

ノロウイルスは感染力が強く、特に子どもは重症化しやすいことから、県は感染予防のため、加熱が必要な食品は85度から90度のお湯で90秒以上加熱することや、調理前や食事前の手洗いの徹底、また、おう吐したものを片づける場合は部屋の換気を行いながらマスクと手袋をつけて行うよう呼びかけています。