ボルボトラックの日本国内主力中型トラックである『FH』・『FMX』がモデルチェンジされた。2021年のモデルの主な変更点は待望のリジッドモデルが追加されたことだ。他にもいくつかの変更点がある。
ボルボトラックはスウェーデンで1927年に創業されたベアリングメーカーを前身とする。創業翌年の1928年には自動車の製造販売も開始している。EUを中心に中型・大型トラックをグローバルで展開しているが、欧米ではこのクラスのトラックの多くがトラクターヘッドがトレーラーを牽引するタイプだ。日本は大型トラックでも、荷台や架装が運転席と一体になったリジッドタイプが多い。
モデルチェンジでは、FHに シャシー全長約11メートルの「カーゴ」タイプが追加された。駆動輪方式は、6×2(6輪のうち後ろ1軸2輪駆動)と6×4(6輪のうち後ろ2軸4輪駆動)だ。他にもエアサスのバリエーションが増え、トラクター、カーゴともにフルエアサスのモデルが設定された。エアサスのトレーラーと組み合わせることで精密機器の大型・大量輸送への用途が広がる。
トラクターについては、従来の6×4よりショートホイールベース(3.8メートル)の4×2(4輪のうち後ろ1軸2輪駆動)も追加された。
外装では、LEDヘッドライトとヘッドマークの大型化が図られた。LEDヘッドライトは自動でハイビーム・ロービームを切り替えてくれる機能(アダプティブ・ハイビーム機能)がついた。そしてサイドミラーのフレームが欧州モデルと同じ形になった。従来モデルはミラーの支柱がパイプフレームだったが、樹脂カバーのついたタイプに変更されている。鏡面サイズも大きくなり視界確保がよくなっている。