兵庫県尼崎市内で昨年11月、大型トラックがタクシーに衝突して乗客の女子大学生が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)の罪に問われた島根県松江市、被告の男(51)の判決公判が22日、神戸地裁尼崎支部であり、佐川真也裁判官は懲役3年6月(求刑5年)を言い渡した。

 判決によると、被告は昨年11月19日午前、運転中にスマートフォンでの通話に気を取られ、赤信号を無視して交差点に進入しタクシーと衝突。運転手の男性に重傷を負わせ、乗客の女子大学生=当時22歳=を死亡させた。 公判で被告は、携帯電話で同僚と雑談中だったとし、荷下ろしが終わって気が緩んでいたなどと語った。検察側は、被告が「ながら運転」を常態化させていたと主張。佐川裁判官は事故を「およそ考えがたいような無謀かつ危険きわまりない運転の結果」と述べた。