ブッシュクラフトの変遷 | キャンプ協会なにしてる

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東京都キャンプ協会の理事の一人が勝手に書いているブログです。キャンプのためになる可能性があります。


ブッシュクラフトを語源から考える。
語源というのは、定義よりも広く包容している。場合が多い。

文化をうまいこと言ったものが 語源 でしょうから。たぶん。

定義は、語源の解釈の仕方、みたいな感じか。

定義にこだわると窮屈になるとおっしゃるのも全く同意です。

 

時代に押されブッシュクラフトが流行しているが、最小限の道具、って。

どこまでなら最小限なんすかね。

 

こちら業界でも、ソロビバークというプログラムが昔からありました。

ビバークというのは、日本語にすると「緊急的に野営すること」だとします。

サバイバル感ムンムンですね。私は、そのマニアック感に嫌気があったので、ソロ活動、と言って内容を広げて実施していました。

ブッシュクラフトは、その、ソロ活動に近いでしょうか。

 

今は、野宿・一人野宿・野宿プログラム、とか適当なこと言ってます。

あるいは ブッシュクラフトファンキー とか言ってます。

スタイルを愉しんでインスタ映えする方向になく、身の丈を知るためのアプローチとして組み込んでいます。

 

ていうか

我がキャンプ場は、本当にブッシュから切り拓いてきたので、ブッシュクラフトとか悠長なこと言ってらんねかったです。

いや、ブッシュを拓きながら時代に合わせて最低限の道具を増やしているだけなのかも。

 

その技術も、北欧の本来のものに固執しないです。

フェザースティックを作るのは面白いですけど、私はほぼやりません。

バトニングも繊維を分断する方法ではまずやりません。(繊維を縦に割くのはやります。普通の薪割ね。)のこぎりをしっかり使ってます。

でまず、マレットを作らせます。

バトニング棒、とか言っている方があるようですが、マレットというのは工作をする人には普通の道具です。棒の木づちですね。

太い木でナイフを叩くその不器用な感じはダサいので、ちゃんと叩くための道具をつくってからやります。

効率がいいし、非力な人も道具をつくれば薪づくりが容易です。

マイマレットを作ると、愛着をもって使い続けることになるでしょう。

 

こういうことやっていると、ブッシュクラフトとは言えないなってことになったり、後発のわりに幅を利かせた人々がうれしがって否定し始めるので、ブッシュクラフトってモロには言わないです。

自分で決めた持ち込み道具を使って工夫して野宿する、って言うだけのことなので。

いつか振り返ったら、子どもの時やったあれはブッシュクラフトに近いものだったんだなあ、と思えばいいや。

 

マレットという道具は、日本でも昔から使われてきました。

木工旋盤やる人にとっては、最初に作る道具の一つです。

炭焼きの人々もマレットとは言いませんが、似たものを使って炭窯を叩き締める作業をします。業界で最初に子どもとの炭焼きやったのは俺ですが、その際にいくつかの炭窯に勉強に行きました。

知恵を持っている人たちから授かったことはいつまでも役立ちます。

ありがたい時期を過ごしました。

 

さてそういうことで、しっかりとブッシュクラフトを感じるのも大切です。

同時に、そこにはない技術や習慣でも取り入れて、工夫を凝らした自分の暮らしをつくれるようになると良いですね。

 

最低限の道具しか持っていかないっていうなら

スマホは持って行かなんだよね?

プププ。ね、そんなものなんです。

スマホ持っていっていいんなら、のこぎりもっていけばいいんじゃね。

 

え、スマホはブッシュクラフトの道具じゃないって?

いやいやいや、スマホ無くても時間と頭を有意義に使う技術は、きっとブッシュクラストでも大切だよ!たぶん!

いやいや、でも困るはず。スマホで拡散させないと、ブッシュクラフト屋さんの収益が得られないもんですから。

 

 

この方のブログの、次の投稿(前の投稿)で、ナイフの刃付けの話があります。

小刃付け(マイクロベベル)は、彫刻刀のような片刃のマニアック用途のもの以外、ほとんどの刃物で実行します。

理由は、刃のもちがいい・ヘマなやつが使う・仕上げが早い、です。

特に、仕上げが早い、の点はヘマが何本も欠けさせた時に役立ちます。その場合は、急いで刃を復旧させるためには小刃どころか中刃レベルの大きさになっちゃいますけどね。

 

 

荒い砥石でフルスカンジするより、細かい砥石で刃先の角度をゆるくに広げたほうが切れ味がいい(しかも早く切れ味を得られる)こともあります。

フェザースティックも、初心者はシャープで鋭角な刃物より、ややゆるい刃付けのほうがうまいこと行くこともあります。

フェザースティックというのは、日本では「けずりかけ」ですね。

アイヌや各地で、木の肌を薄く削ってふっさふさにしたものです。神事で特に使用されます。

 

気にしない人は気付いていないかもしれませんが、刃物研ぎ機でシャコシャコ研いでいる人は、あれ、かならずマイクロベベル仕上げです。

 

先のブログを書いている方は、私がテキトーに感覚的にやっていることを後押ししてくださるかのような説明をしてくださいます。

勉強させてもらっています。

 

 

最低限の道具っつったら、50CCクラスのチェンソー持ってくよ!

72CCはさすがに要らないよね!

ブッシュ級におばかなクラフター!俺!

さすがにブッシュでもトランプは要らないぞ!

 

 

身の丈に合わせて自分で枠組み(シバリ)を設定し、知恵を絞る。

ってことができればよいですね。

 

 

人は

定義を突き付けられるとなぜかはなっから「ねばならん」を受け入れてその定義を守るよう心を使います。従順な代わりに定義に守られることで安心できるみたいです。

儲かる道です。

 

本当は、語源だけ気にして時間かけて試行錯誤して行動し導き導かれ、いつしか無駄や贅肉を削いでいって自分だけの「ねばならん」にたどり着くのが道というものでしょう。儲からなくて良ければ。

 

 

じゃ

TCSへの参加

D2への参加

そして

東京キャンプフェスティバルへの参加

をしましょう。