リスクマネジメントが大流行しそれに辟易気味な私ですが、昨日は例のバス事故から1年。
キャンプのことよりも、日常を何とかすることや普段の道路で起こることに目を向けるきっかけになると良いです。
キャンプでのリスクマネジメントは割合に楽勝です。
閉鎖的な環境ですしほとんどのことは実施者のコントロールの範疇にあります。
ほかの要素=コントロール下に無いこと
これはリスクをはかりきれないファクタです。日常と似ています。
日常というのは、読みにくい行動が氾濫しています。
ですから、日常のあらゆるリスクを考えて行動しているかが、リスクをマネジメントする人の必須態度あるいはトレーニングになるのです。
今はどうかわかりませんが、少し前(たぶんバブルの余韻があるころまで)は大きな保険会社の社員旅行では、全員同時に同じ飛行機(や新幹線)に乗ることは避けていました。
保険屋が一気にみんな落命したら会社も世の中も大変な混乱になるからです。
リスク管理のトップクラスの人たちが日常的な交通機関も警戒している。
やり過ぎと思いますか?私はちっともそう思いません。
キャンプの管理者をしているのに、安全運転をしない。
これはあり得ない。と思いたい。
キャンプの管理者なのに、運転が下手すぎる。
これもナシでお願いします。
下手なら練習するんです。運転が下手なのに練習しない人は、キャンプでヘマなのに練習しない人でしょうね。
キャンプだけは練習するけど運転は練習しない人もいるかもしれませんが、そういう人はきっと、本末転倒なキャンプをするのが得意でしょう。
キャンプの管理者をしているのに、飲んで酔っ払う。
これもあり得ない。と思いたい。
酔っぱらったら運転すらできないくらい危ないのですから。
有事の際に家族を助けに車を使うこともできない。
夜に何かあったら車を使って行動することもできない。
それでも酒を飲むなら、ほかに頼れる運転者があるとか、電車やバスで人に迷惑かける可能性があるからホテルを確保しておくとか、そういう工夫が必要です。
極端だと思われても仕方がないですが、言い切れますか?「今日は何も起こらない」と。
「酔っぱらっても家族を助けられる環境を作っている」と。
明らかに ダイジョブ「だろう運転」ですね。
何かある「かもしれない」、と考えて行動することは、キャンプの管理者の基本作法です。
そのトレーニングは日常で十分できる。やらないだけ。
それができていないなら「だいじょぶだろ」と思ってキャンプやってるんでしょう。
そんなていたらくでリスク管理を語る資格はあるのか。
そんなお前は大丈夫か、と言わるでしょうね。
ま、大丈夫とは言えません。何が起こるかわからないのが日常ですから、注意深くなることはできても安全を守り切ることは難しい。
だからいっそうに日常で警戒するんでしょ。
例えば、あの事故から何を学びましたか。
あなたは、似たような環境に置かれたら何をして予防しますか。
例えば私は、似たような環境に置かれたら、運転席の近くに座ります。
私は大型車を運転できるので、何かできるかも知れません。
例えば運転手の健康状態や元気を確かめるために、乗車前に運転手と会話します。
例えば車両に不慣れな運転手かどうかを感じるために発車後に車両の挙動をチェックします。
それをやったとて、安全に降車できるかはわからないのです。
でも安全に降車する確率は上がるはずで、できるのはそれだけ。
なぜなら、車両や運転手の状態がどんなに良好でも、フル積載した大型ダンプに居眠りで追突されないとも限らない。
うちの若者に、私の黒塗りコワモテハイエースを運転させてチェックする機会がありました。
もう散々です。
私の注意は、教習所で教えていること以上ではないです。
教習所でおそわったことはやるんです。
そうもいかない場合は「この行動にはどんなリスクがあるかわかったうえで違反する」んです。
どんなリスクがあるかわかっていれば対応した運転になるからです。
例えば、道路ペイント表示のヒシガタは「信号のない横断歩道がある」ということを示しています。
みんなそんなの無視して普通の速度でなにも対応しないで通過します。
そう見えても、運転手はいろいろなことを考えているはずです。
・歩行者や自転車が無いことをしっかり確認して通過
・アクセルから足を放していつでもブレーキできるようにしながら安全確認して通過
そんなことをやってるかは外から見てもわかりません。
だからこそ、自分はどうするのか決めてから通過するのです。
リスクがあるから自分がどう対応して行動するか決める。
キャンプの安全確認と同じです。
日常でそんな程度の安全確認と行動の選択すらしない人が、キャンプで急にできるとは思えない。
今までそれで大丈夫だったなら、それはマグレです。
笑ってスキーに行こうとする人たちが一瞬で。
その恐ろしさは、キャンプで起こり得るアクシデントを想像した時の気持ちと同じです。
冷たくつらくこわくて仕方がない。
こわいけど、そこまで想像することで必死に避ける行動につながる。
そういう方法もあるし、現に私はいろいろな講習で「最悪のストーリーを具体的に想像して」とお願いしています。
まったく日常は、キャンプのリスク以上のリスクが氾濫しています。
キャンプのリスクを考えたいなら、日常でぼんやりスマホってないでトレーニングしましょう。
そんなの無理?
いや、無理じゃないよ。大丈夫。
俺みたいなアホで強欲なヤギにメロメロマンでも高校生のころからやれてるから。
リスク管理をしまた語る聡明な皆さんになら楽勝にできる。
やってないなら聡明であることをかなぐり捨てるか、キャンプ事業をやめれば大丈夫!
リスクはなんとかするが
スリルはやめられねえぜ
あ、そういえば
リスク管理のためにバイク買ったよ!
我が社の若者のバイクでの事故確率を減らすために、キャンプ場にバイクを買ったの!
これで面白がって練習すればするほど、路上での運転技術につながる。
まずは俺が運転技術をみがいちゃお!
低速ドリドリ練習してるが、時計回りが苦手!
Tツ!教えて!
あと、クラッチのセッティングがいまいち!
Tツ!やって!
本当は若者に度胸をつけるため!
ホレ乗れ!飛べ!
ところが
インジェクションでもないキャブ車
しかも2スト
さらに49CC
てことは当然旧車
そしてキックのみ
とどめに季節は冬
インジェクション頼みの若者はエンジンをかけることができない・・・。
そこをあきらめずにやるというところからスタートなのでハードルが高い。
っつより、ハードル超えるまでの助走が始まらないわ。
がんばれば
いつか
ハイエンドリスクマネジャー
マックス(マッドマックスの主人公)になれる
あいつはすごい。