TCS 東京キャンピングセミナー 10年超 | キャンプ協会なにしてる

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東京都キャンプ協会の理事の一人が勝手に書いているブログです。キャンプのためになる可能性があります。

2005年から始めたTCSも2017年になりおよそ12年続くことになります。
12年続くセミナーを開いていること、それ自体まずは大したことです。
しかし、アピールの下手な私たちは、振り返れば12年てことに気づきながら先へ先へと進むだけです。

 

今年度はあと2回になりました。

今更ですがぜひエントリーしてください。

一度エントリーしたら、当面はTCSの情報が届きます。

 

私も運営部長を退任したので、このブログへのモチベーションもやや低くなっていますが、続けることは大切ですので当面やめません。
SNSなんかは嫌いですからやrませんし、ラインすら使っていません。

便利さよりも、ピロピロ来る連絡にいちいち応えるのはあほくさいですし、それのどこが便利なのかさっぱりです。

 

12年前に比べたら情報量は多くなっています。
自己顕示欲の強い人がいろいろとネットにアゲるからです。ありがとうございます。

同時に「少ない情報に頼って自分で何とかする」という経験はどこかに行ってしまいました。

バーチャル経験則 で、ネットで見たくらいのことをあたかも真実のように語る人は多くなりました。

 

やってみなけりゃわからない、などと言います。

今は、やってみなくてもある程度わかる、という時代になったのです。

人の経験を踏み台にして自分の経験を減らす=便利 という世の中ですし、それは昔からから変わらないのです。

ただ、方法はいかがなものか。

 

12年前は、人の経験を実際に眺め、声を聴いて、手先を目視し、それを参考(踏み台)にしていたところ、今はそのほとんどをネットが担っています。

昔から便利なのです。誰かが時間とお金を割いて経験したことを時間とお金をかけて目に手にし学べましたから。

今はもっと便利になりましたが、「実際に」目にし手にしてはいないので、温度も熱も香りも煙さもわかりません。それでも踏み台にできる経験と言えるのか。

 

先日、ある人との会話で「ちゃんと」という言葉をつかいました。

私はしばしば「ちゃんと」って言います。

ちゃんとという言葉はとても便利ですが、同じ空気同じ熱同じ香り同じ雰囲気を感じ合える間柄でしか通用しない言葉です。

その人は賢げに「その ちゃんと とは何か」と言いました。あ、こりゃだめだな、と思ったね。同じもの見ていない人にちゃんとって言った俺が悪かった。が、同じものを見ていないことはわかった。

同じものを見ていれば、ちゃんと、で通用する。

違うものを見ていると、ちゃんと がわかりあえない。

 

同じように

しっかり・きちんと・だらしなくないように・とても・ぶざま・・・など、目に見えない質量や状態を表現する言葉でいちいち「なんぞや」って言うんでしょうか。

同じものを見ているかどうかは、しぐさや表情や声音から感じ取るものであって、言葉で説明するのは野暮ってもんです。

あ、野暮ってなんぞや、とか言われるか。あっほくさ。

 

TCSは月に一度あつまって ちゃんと を見合う機会でもある。

ネット頼りの暮らしの中でみんな不安なのは、ちゃんと を見合っていないから。

TCSに来る仲間たちは ちゃんと を見合えているかどうかを確かめようとしているのかもしれない。

 

私は自分の団体では、筋・義理・人情・愛・調和・平和・掟・粋・小粋・ファンキー・無礼・・・などを口にするし書く。いちいち 何ぞや とか言うより、それって何だろうって考え続けることが大切ですからね。そうなるように(あるいはならないように)みんなやるわけです。

そうこうしているうちに醸造され共有されるのは「何が大切なのか」。です。

口や紙で説明できることには限りがあるし、言ったり書いたりが苦手な人には酷です。

説明できないことがわかってもらえているかを感じるにも 実際に やったり会ったりすることを望むわけです。

 

久々に長く書いたのは、昨日はTCSの運営部会だったからです。

もちろん、私のようなアホど真ん中が参加すると場を荒らすので行きませんでしたが、大切なものが何かを見出すためにみんなでやりたいことを口にする場であったことはわかります。

ありがたく得がたい仲間です。

 

そろそろ時間です。

 

ところで、ハワイ語で チャント という言葉があります。

神々や人間以上のものへの祈り願い感謝を唄います。

神や王に捧げる踊りの前に謳います。念仏みたいに聞こえます。

アイヌの人々にも似たようなものがあります。

おそらく間違いなく、琉球王国にもあったかと思います。知らないので根拠はないけど。

 

まさか黒潮に乗ってチャントがやってきて、チャントが感謝を表し敬虔さをもって行動することだと知り「ちゃんと」という言葉があるのだとしたらとっても面白いドラマですのに。maro

 

10年超のお祝いに載せたこの写真は、私が10年前にチャントを謳っていた(難しので口パクでしたがね。)時のお宝映像です。

これが正装ですからね。裸にふんどし。

日本の祭りと似ているでしょう。

うーん、あり得るね。黒潮でチャントがちゃんとの語源説。