みんな好きにやって良いルールだったので助かりました。
へんべえは忙しいようでした。
俺はヒマだったのでなんとなく悪い気がしました。
ま、稼ぎも悪く人も悪いんでまあ良いバランスですか。
みんな、竹に夢中でした。
夢中になれる時間があることを
しあわせに思えます。
明日の命も危うい暮らしをしていれば
必至ではあっても夢中にはなれないのです。

写真は、岳人という雑誌です。
私はたぶん山登りは好きじゃないのですが
この表紙の版画家が好きです。
畦地梅太郎
という人です。
もう亡くなっています。
父母の時代から素晴らし版画を
創作し続けています。
岳人が雰囲気変わって新しいアートを持ってきたみたいに見えますが
むしろ古くから親しまれた山の版画を持ってくるあたり
今後に期待したいです。
畦地梅太郎の版画を手に入れるために、季刊太陽の同じ号を何冊も買ったのを思い出しました。
ある私立の学校に、仕事のプレゼンをしに行って、間仕切りがいくつかある応接室にかかっていた版画が全部畦地梅太郎さんのでした。
一つ一つ丁寧に観ながら応接室に入り、ほぼ開口一番 学長に「すばらしい版画ですね。父母も私も大好きです。」と申し上げますとたいそう喜んでくださりました。
学長自ら選んだものだそうです。
実際、観たことの無いでかいサイズの物などもあり、素晴らしかった。
もちろん、そこの仕事はそれ以来もう12年以上くらいやらせてもらっています。
版画が取り持ってくれたご縁と言っていいと思います。
版画みたいに粘り強くやれないんで
チェンソでザザザーっとやってる程度の俺ですが。
夢中なんで幸せですけども。
じゃ
身近な竹を手に入れて
ドンドン何かつくってください。
まずは彫れ、1000体彫ればうまくなる。
チェンソ仲間の言葉です。
わかものはヤリもしないで
「いつかできるようになりたいデス」とかいう。
でも、やりゃしない。
希望だけでできるようになるわけないだろっつの。
そうやって
若いのにやらない人と
晩年なのにやりたいことをやる俺らは
どんどん水が開いてゆくのです。
ノビシロがあってもやらなきゃただだらりと伸びているだけです。
晩年の俺のノビシロはたかが知れてますが、それでもヤルんで
シャキッとしてます。
ま、何事も。