今日は2月セッション 編む | キャンプ協会なにしてる

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東京都キャンプ協会の理事の一人が勝手に書いているブログです。キャンプのためになる可能性があります。

今日は、広田講師による、編物です。

ワインバッグを編む
です。

ワインバッグが要らない人はほかのものにすればいいです。

手が何かを生み出すすばらしさね。
キャンプというのは、何かを作ってばっかりですが
作るには要点があります。
この要点は、モノ作りをしなくちゃわからないんですね。
工作が苦手だという人もいますが
苦手でもスキならそれでいいです。

作るのがイヤ、キライ、っていう人は
一事が万事、人との関係を作るのも
イヤでキラっているのかもしれないぜ・・・。

学校で図工っつのがありましたが
あれは苦手でした。
構想するのに時間がかかったり
途中で改善しようとしても時間なかったり
点数は低かったです。
結局、どうせだめなんだからよってことで
人の邪魔してばかりの図工でした。

自分の手を信じ
うまい下手は関係なく
何かを作ってみてください。
今まで苦手だと思っていても熱中して楽しければいいんです。
熱中することが気分いい。それがクラフトです。
俺なんて、丁寧に仕上げニスかけたりしても
完成したとたんに雑に扱うようになる。
完成が目的ではなく
モノ作りが目的なので
完成したらけっこうおろそかにしてる。
鏡面仕上げしても
次の日には投げっぱなしにしたりする。


バレンタインデーにかけていえば
釣った魚に餌はやらないってやつでしょうかね。


今日は時間が足りなくなると思います。
それはそれでTCSらしくていいかしらね。


あとそうだ
編む、結う、という、結びの文化とその呪術的な意味合いや
ハレとケなどもすこし意識できるでしょう。

ものづくりの基本要素として
「どうやってくっつけるか」があります。
今はボンドやらネジやらがありますが
むかーしは、紐だったんですから。
家をつくるにも、紐だったんですから。
火と刃物がなければ人間はここまで発達しなかったと言われますが
実は、火の次には、紐なんですね。
刃物がなくても
草の繊維で紐を作ることで暮らせたのです。
いわゆるロープワークっていうのじゃなくて
紐で結ったのです。違いはどこかって?

そんなことも気にしながら今日ひもをいじってみてください。

特別な使い方は、まさかここではいえねえけども
ライト(かるーく)に使うならたいへんよろしいかと。


当協会の創始者 中村先生。
郵便局から荷物を紐で結わって発送しようと
局でその作業をしておられたそうです。
局員皆さん、その紐使いの美しさに感心し
中村先生に教えを乞うた。
という逸話があります。
外国の人にもよほど感心されたそうです。

服からして、ベルトボタンではなく
昔(明治大正くらいまでは当然)は結んだんだものね。
わが国の結びの文化は世界に冠たるものなのです。

そんな微妙なナショナリズムも感じながら
今日はやさしく紐をいじりましょう。

やさしくしてくれるという信頼があれば
ライトな使い方もスムーズというものです。

ウヒヒヒ