キャンプ技術五拾四 くつひも | キャンプ協会なにしてる

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東京都キャンプ協会の理事の一人が勝手に書いているブログです。キャンプのためになる可能性があります。

まったく同情の余地無いことに
一流選手の靴紐が千切れるという
事が起こりました。

東京キャンピングセミナー2009
↑これをね。ぽちっとなというやつでどうぞ。

大変残念です。
本人の長い苦労も
応援した人の気持ちも
政府や世論の期待も
靴紐一本でおじゃんです。

同情する気もなければ
励ます気も無い。

くっくのひもを結べないなら
ベリベリのマジックテイプのやつ履け。

靴の紐が切れていたらしいじゃない。
切れたら結べば大丈夫と思っている
僕ちゃんやまわりはずいぶんとのうてんきで
あたたかすぎやしないか。

靴が無ければ勝負にならない種目で
靴の紐が切れしかも事前に予見できた。
かわいそうだという人もあるかもしれないが
俺はかわいそうなんて思えない。
むしろ
腹立たしい。


予選で落ちてその競技に出られなかった人も居る。
税金も当然投入されている。
スポンサーも居るだろう。
誰かも末裔らしいが
ご先祖が聞いてあきれるでしょうて。


私たちの活動も、人を笑っていられない。

・指導者といいながら、暗くなる前にライトを携えないやつ
・暑い日に水を用意しないやつ
・あたし大丈夫です!とか言いながら大丈夫じゃないやつ
・集団登山で早速ハイペースでノリノリのやつ
・寒いといいながら暖かい服をきないやつ

そういう人らも、同じくらい危ないし
スケートなら転んで捻挫かなんかで済むかもしれないけれど
山の中ではまさしく命取りになるでしょう。

小さな道具でも、自分が携えるなら、チェックを怠り無く。


はっきり言って、大舞台であのザマは、恥ずかしい。

しかりはっきりお詫びしなくちゃいかんのに
メソメソして僕は僕はみたいな感じで
腹が立つ。


うちのスタッフらは
靴紐がほどけているだけで
俺にさんざんドヤされる。

「オラ!ヒモ!」
と、広場を横切るだけで怒鳴られる。

あと
「オラ!ケツ!」とか
「オラ!しまえ!パンツ!」とか
そいうことも言われるうちのスタッフらのほうが
小さな道具 紐 への意識は高い。


日本は、結びを誇る国でもある。
結ぶ、結わく、編む、というのは
安全や豊漁(猟)への気持ちをこめておこなってきた。
戦時の千人針も 結わく の気持ちからのものとおもう。

結界、結婚、結束・・・結びは、非常にたいせつな絆の
始まりや節目にたいせつに使われる言葉でもある。

そういう文化を振り返るこころが少しでもあれば
靴紐を結ぶことにさえ、気の配り方が違うかもしれない。


そう考えると
そういうことを俺があいつに教えてやればよかった。
みんな、ごめん。
あいつにきちんと紐の結び方や耐久性を
教えたやらんかった俺のせいだったのかもしれない。

会ったこと無いけど。