そろそろこんなキーワードでの検索があるはずだと
すっかり憶測して、記事にしてみます。
キャンプファイアーの話です。
今回はエールマスターと言う仕事について。
エールというのは、運動会で「え~~~るをおくるぅ~~~!」の
あのエールです。かけ声のことですね。
マスターというのは、マスターキートン、バンドマスター、店のマスター、の
あのマスターです。つまり、責任者とか熟練者とかそういう意味で、
つまり、エールマスターっての言うのは
「音頭取り」「仕切り屋」っていう意味でいいと思います。
正しい意味はチガウ!って突っ込んでもあまり意味ないので
私の言うとおりにイメージしといたほうが後々楽です。
場を監督し流れや空気を作り、プログラムする人ですね。
エールマスターっていうのは古くからいわれている言葉ですが
キャンプ専門用語でしょうね。いろいろな活動してますが
ほかの分野で聞いたことない。
一般化、というのは大切なことなので
これからは
「キャンプファイアー責任者」とかいうのがいいかも知れません。
ま、別にいいけど。
【エールマスターの主な仕事】
・キャンプファイアーの流れをプログラムする。
・スタッフ間にファイアーの意図やニュアンスを浸透させる
・特に必要な準備物を指示したりする
・マキを組むのはファイアーキーパー、人を組むのがエールマスター
それらが主な仕事です。
がんばってください。
なあんて、ここで終わったらだめだから!
【勘違いされるエールマスター】
エールマスター=司会、だと思っている人は少なくない。
「オレ、エールやるんですよどうすっかなー」って
おまえ自分がムキムキで前出るつもりじゃん。
先の主な仕事のとおり
エールマスターは頭を使うのが仕事です。
別に出てくる必要はありません。
イメージとおりにコトを運ぶには、自分がやれば手っ取り早いから
司会役もやるだけです。
ココ、大事ね。みんな勘違いしてるのね。
エールマスターと司会進行が別にある場合もありうるわけです。
【人を組むという大役】
司会進行でイケイケ気分でがんばってもまあいいけど
それより、かかわる人をどうやって組み合わせて
心地よいファイアーにするか、のほうが大変でございます。
キャンプファイアーだけなぜか燃えるひといるでしょ?
あれは仕方がないの。
キャンプファイアーは、夜のアクティビティで
ほとんどの場合夕飯後に実施だし
ファイアー中はガチャガチャやったりデンキビカビカはやりにくいんで
スタッフみーんなファイアーに取り掛かるわけだ。
だから、にわかに「キャンプの縮図」ができる。
全員集合・火・大事なとき(はじめや終わりの夜)に実施。
これだけで燃える要素は十分。
また、意地悪く言うと「自己顕示欲が満たされる」。
良く言うと「はにかみながら表現しても周りが許してくれる」。
という、しどーしゃを満足させる要素も入ってくる。
キャンプの縮図だとしたら
そこにも組織図がありうる。
キャンプ組織図にほぼ準じた分担で
ファイアーの役割分担ができる。
そのほうが便利だから。っつだけ。
そのスタッフのこころもちを組み合わせ
持てる技術を組み合わせ
ファイアーを織り成す役割が、エールマスターなんですね。
大役です。
【実はほかのアクティビティと変わらない】
こんなこというとファイアーで燃える人に水さすようだが
何もキャンプファイアーは特別なもんじゃない。
特別感があるだけで、前後のアクティビティがあって
ファイアーの役割や性格が決まる。
特別だと言う意識よりも
キャンプ全体の中でそのキャンプファイアーが
どういう役割を担うのか熟考し
その役に立てるよう、内容流れ人員を配するのが
エールマスターなんだ。
たとえば、初日のアイスブレイクとかいうタイミングで
ありもしない氷を砕いてご満悦なシドーシャがいるけど
そこで「打ち解けるための時間」と言う役割をきっちりやらなきゃいかん。
ファイアーも同じです。
相撲取りみたいに、自分の仕事をするだけっす、っていって
ま、虎視眈々沈思黙考で任務遂行してください。
【エールマスターだけは酔うな】
あのね
若いスタッフが自分のゲームに酔いしれても
それはまあいいよ。がんばってんもんね。
つまらなくても押し切ってえらいよね。
でも たまーに 酔いしれエールっていうのもいる。
それ、やめたほがいいよ。
エールが酔えば酔うほど
ほかの人の気持ちはさめてゆくから。
【盛り上げ役じゃなんだぜ】
また、エールマスター連中は
「どうやって盛り上げるか」を考えたりする。
盛り上げちゃいけないわけじゃない。
「何で盛り上げるのか」がわかってないのがいけない。
盛り上げは苦労する場面じゃない。
盛り上げようと必死な場合のほとんどは
なんだかつまらなくなりがちだ。
これに関しては、話すと長くなるから割愛。
講師かなんかで呼んでください。
【キャンプファイアーはレクタイムではない】
これも大事ね。
時間だから、これも講師に呼んでください。
【レク屋のファイアー・キャンプ屋のファイアー】
これもおもろいキーワードね。
もちろん時間だから、暇なときに。
【火があるわけを考えろ】
火は飾りじゃない。
火があること、火を活かすこと、十分に利用すること、
そして「火に合わせること」。
火を合わせることもできるが
火に合わせることもできる。
両方をやるんだぜ。
【思い】
キャンプの中でも大事な場面ですから
思い がこめられる。
みんなの思いや、スタッフの思い、
思いが重くなるほど。
だから
思いがあるのは当たり前。
オレはそれ前提に書いてる。
思いはあって当たり前なんで
それをどうやってあらわすかが
エールマスターの仕事なんだ。
勉強になりましたね。
では バーニン!