キャンプ技術⑯写真のことね | キャンプ協会なにしてる

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東京都キャンプ協会の理事の一人が勝手に書いているブログです。キャンプのためになる可能性があります。

デジイチ(デジタル一眼レフ)はコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)では
できないことができます。
まず、快適なのは
・シャッターボタンを押してからシャッタが切れるまでのタイムラグがない。
ということです。
これだけでも、デジイチを使う価値があります。

そして
・ズームがきれい。

デジイチは光学ズームで
コンデジはデジタルズームです。
この違いは大違いです。
◎デジタルズームは、画面を切り取って広げる。
◎光学ズームは、画面のなかで広げる。
この違いです。

画面を切り取って広げれば、当然にメが荒くなります。
一粒を引き伸ばすわけですから、粒が大きくなるので荒くなるのです。
光学ズームでは、レンズが被写体を画面いっぱいまで大きくします。
すると、粒の大きさは変わらないまま大きくなったものを撮影できます。

よくわからないでしょ。

そうね
こんんかんじ。
東京キャンピングセミナー2008-20090130140004.jpg

ね、全然やってること違うでしょ。



デジイチは光学的機械的に写すので
絞り(シャッターが開く大きさ)や
シャッタースピード(シャッターが開いている時間)
を調整できる。ていうか、調整するしかない。
でも 調整 は カメラがやってくれるから大丈夫。

そうするとこのような写真ができる。↓
東京キャンピングセミナー2008-20090130001605.jpg

パソコン画面を携帯で撮っているんでわかりにくいかもしれんが
と言うよりほとんどわからねえや。
手前のパンのヘリにピントを合わせているのに
机やちょっと離れたパンはボケている。
背景をぼかすと、撮りたいものが際立ってくれる。
「絞りを開き目、シャッタスピードは遅め」と言う設定。

ほんの数センチずれるてるだけです。
これは、コンデジにはできない。

被写界深度 というものがあるのね。
「ココを中心にこちら側とあちら側どこまでピントが合うか、その範囲」を
被写界深度といいます。

集合写真でカメラマンが「もうちょっと前後寄ってくださーい」というでしょ?
あれは、前列から後列までピントを合わせたいからなのね。
プロなんで、シビアに考えてくれてる。
暗いと絞りを開いてシャッタースピードを下げなきゃならない。
そうすると、被写界深度が狭くなる。
また、ズームをすることでも、被写界深度は狭くなる。

パンの写真は
明るかったので、わざわざ遠くに行って、ズームを使って撮影した。
暗ければ、近寄って絞りやシャッター速度を変えればいいのね。

だから、デジイチを買ったらみんなズームを使いたくなる。
背景がボケてなんだかプロ気分になれる。

いろいろ書いたけど、カメラが勝手に考えてくれる。
設定しだいで、自分のほしい絵を撮ればいいのね。

俺はてきとうなんで
固定されているものは設定を変えて写したりする。
で、具合の良いやつを採用する。


カメラは
思い出を写しこむ数少ないメディアです。
ビデオもあるけれど、むしろビデオのほうがドラマがない。
矛盾しているようだけども、そう思う。

いろいろなものを取り込むビデオが週刊誌だとすると
カメラは詩集みたいなかんじ。


だまされたと思って
安いやつでいいからデジイチ買って
⑬あたりに書いたレンズ使ってみてください。

思い出がプライスレスなら
このくらいの出費は気にならないでしょうし。


今日も時間なので
これにて。