キャンプ技術⑨ 猛獣狩りは時代遅れだと俺は思う。アイスブレイク? | キャンプ協会なにしてる

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東京都キャンプ協会の理事の一人が勝手に書いているブログです。キャンプのためになる可能性があります。

たいしておもしろくもないゲームに
「猛獣狩り」というやつがある。
よりによって、キャンプファイアーでやったりする。

♪てっぽうだってもってるもん♪
♪ヤリだってもってるもん♪
とかいいながら、
ライオンやチーターや、
果てはイリオモテヤマネコまで狩っちゃおうって言う
ものすごく乱暴なゲーム。


ま、ジョークだろうけれど。
そう信じたいけど。


だいたい、キャンプファイアーで元気にやるゲームじゃない。

リスクマネジメントが大流行なのに
・場所をわきまえていない。
・時代をわきまえていない。
・人間の特性をわきまえていない。
・危険に気づいていない。
つまり
・危険を予測できていない。
結局
・想像力が乏しいんだろう。


危険だね。

・暗い
・足元不安定
・あせる人間は猛進する
・火がある。
そんな状況で行うべきゲームではなかろう。
もりあがりゃいいなら、カラオケセットでももってくりゃいい。

で、おもしろいのは
猛獣狩りが始まると
ソソソっと、井桁の近くで安全を確保しようとするリーダー。
火をしょって、猛進する参加者をくいとめようとして
真剣な顔だ。

そんなあぶないなら、やらなきゃいいのに。



大事なことを言いますね。

「キャンプファイアーはレクゲーム会ではない。」
ということです。

数集まり系のゲームは、平たい場所で明るい時にやるほうがいい。
そういうのはキャンプ始まってすぐの、アイスブレイクとか言う時間に
やったほうがいい。

でも
いまんとこひとつ言うなら
「アイスブレイクと参加者に言うな。」ということ。
あれは、指導する側の隠語に近いもんだと思ったほうがいい。
せっかく覚えた横文字を使いたいのはわかるけれど
参加者に失礼な言葉だとなんでわからないんだろう。
「アナタタチ!凍ってるね!ボクがとかしてあげちゃう!」
という、おせっかい。
勝手に参加者を凍らせてはいけない。

そしてまたもや大事なことを言うが
「とかさないほうが良い凍りっぷりもある。」ということ。
なんでもとかしてわきあいあい!がいいと思ってるんだろうけれど
アイスブレイクは急速解凍みたいなもんで、旨みも逃げる。
旨みを逃がさないようにするには
ゆっくり溶かすことだ。

アイスブレイカーたちの方法は
「冷凍マグロを電子レンジで解凍する」みたいな、手っ取り早さ。
オレはグルメなんで
「塩水布巾で包んで溶けるのを待つ。」ってことをする。
旨みも逃げない。余計な熱も加えない。
時間はかかるが、旨い。


つまり
「無理に溶かす必要はない」と、俺は思う。
でもね
ゆっくり溶かすほうが難しいから、みんなアイスブレイクっつって
仲良しになりたがる。

どうすんの?
仲良くなった風だけど
数時間経って段々よくわかってきて
そのときにはすでに遅しで「ああ、仲良くならなきゃ良かった」って
思うような場面がきたら・・・。


アイスブレイクの良さは
また時間があるときに書く。


今日は
アイスブレイクという時間をわざわざ設けなくても
旨みのあるキャンプまたレク、つまり人間関係などを作ることができる。
ということを言い放って、おしまい。



あ、猛獣狩りね。
好きな人はやればいいと思う。
でも考えも愛着もなくて、知ってるからやってるだけなら
もうやめたほうが賢く見えますぞ。


猛獣がりで乱獲して
動物たちはどうなったか少しは考えたほうがいい。






じゃあ罠ならいいかって言うと
これまた問題があるんだ。
罠のほうがやさしく見えるだろうけれど
罠は意思を持たない。
つまり、小さいものも余計なものも、獲ってしまう。
銃より残酷な結果になることも少なくない。
これは余談でした。