カオスの時代、としばしば口にする。
私は、混沌とした状態が悪いとは思わない。
混迷する、混乱する、混ざる
それはそこに何かあるからですよ。
何にも無ければ
何も起こらない。
何かがあれば何かが起こる。
当たり前だわな。
たとえば
「澄んだ清流」があるとする。
きれいです。美しいし、安心と清涼感が光っている。
誰もが好感を持つ。
棲むのは、山女や岩魚やカジカ。
苔むした岩に、木漏れ日。
美しい。健全な明るさに包まれる。
「濁った淀み」があるとする。
泥色、コケよりもヘドロに近いものが沈殿する。
少し歩くと、煙幕のように川底の泥が舞い上がる。
これは汚いと言いますか?
不健全ですか?
山女や岩魚は当然棲めやしないし
沢蟹だって居るわけない。
汚いからですか?
濁った澱みには
・ドジョウ・コイ・アブラハヤ・ヤゴ・アメリカザリガニ
そんな様々な命がたくさん居る。
清流には、まさか棲めない生き物たちだ。
生き物の数で言えば、清流よりもよっぽどたくさんの
命が息づいている。
それでも、汚く不健全 というだろうか。
ザリガニにとっては
清流のほうがよっぽど不健全だ。
食べ物はないし、水は冷たい。
混沌としているところには
命がたくさんあるものなのだね。
だからTCSはおもしろい。
そんなことを考えながら、TCS2008でお会いします。
私は、濁った川の泥を網ですくい、
泥を洗い落としているときは幸せ。
中から何が出てくるかどきどきする。
コオニヤンマの平たくでかいヤゴが出てきたりすると
もうたまらない。
何か動いている!と思ってもう少し洗ってみたら
スジエビの透明感のある体だったりすると
ギャラリーに自慢したくなる。
ま、そんなところにギャラリーはいないけどな。
あとそうだ
21日から数回、運営部長がテレビに出るようです。
いつの何か知りたい人はメールください。
わざわざココ(仲間内)でひけらかすのはクサいからできない。