先日、薬害肝炎患者を救済する肝炎対策基本法が成立した。
患者団体の要望を受け、国や地方自治体に患者の治療費用負担の
軽減や予防推進を促す内容です。
「何度も政治に翻弄(ほんろう)されてきたが、やっと実を結ぼう
としている。大きな喜びです」と、薬害肝炎原告団代表の山口美智子
さんは語る。
実は、私も2年半前に急性肝炎で、入院した。
そして劇症肝炎になる可能性が高くなった。この劇症化するという
ことは肝臓の機能が破壊され、意識がなくなるということだ。
最初に入院した病院の医師に「このままでは劇症化する可能性が高い。
そうなると血液循環をし続ける必要があり、この病院の設備では対応
できない」と言われ、大学病院の救命救急センター救急車で搬送された。
その頃は、死の淵に立っているのを感じ、人生がまさに走馬灯のように、
早送りで脳裏をかけめぐった。
そして家族に遺言を伝えた。
しかし、私は2ヶ月近く入院し、奇跡的に完治した。
今も、その時、懸命に治療にあたってもらった医師や看護士のみなさん
には感謝している。
この肝炎は恐ろしい病気だ。静かに進行するため、気がつくのが遅れる
ことが多い。
私の場合、当初はだるさが続いたが「風邪かな?」「疲れかなとか?」
「睡眠不足かな?」と思い、風邪薬を飲んだり、早めに寝たりしたが、
いっこうによくならず、病院に行き検査をしたところ、「すぐに
入院するように言われた。
また私は、もともと自分がキャリアであることを知らなかった。
日本では、肝炎はキャリアが350万人以上いると言われる。これは
人口の3%弱という、とんでもない数字だ。
特に40代以上の世代に多い。これは昔は注射針の使いまわしが普通に
行われていた影響が大きいようだ。
しかし普通、人は自分が肝炎のキャリアであることを知らない。それが、
40代・50代で身体が弱った時などに発症する。
また、急性肝炎のうちに完治させないと、慢性肝炎となるケースもある。
さらに慢性肝炎から、肝硬変、肝癌に進行すると、命の危機も出てくる。
まだ、この基本法はある程度は評価はするが、医療費・生活費助成などの
予算も具体化されていない。
肝炎の特効薬と言われるインターフェロン。
私も投与されていたが、発熱したり頭痛がする等の副作用もあったので、
投与される1時間前に解熱剤を飲んでいた。
そして投与後は氷枕で寝ていた。
長く投与を続けると、うつ病になる人もいるそうだ。
また、インターフェロンを投与されている状態で、仕事をするのもかなり
辛いことだ。
インターフェロンは昔はかなりの高額で、今では金額は下がってきたものの、
患者の負担は大きい。
医療費や生活費の助成は必要だと思う。
これは実際に肝炎の治療をした人でないとわからない。
なぜなら、はたから見ると、他の病気と違ってそんなに重病だと思われにく
辛さがある。
人は、なかなか他人の苦しさ、辛さを理解しようとしない。
だるくて動けない人に対して、「さぼっている」とか思う人もいるのが実態
ではないだろうか?
政府も国民も弱者の立場に立って、考えてもらいたい問題だと思う。