今回の作業車はフォルクスワーゲンゴルフ
作業内容は、
2年に1度の車検受け
ご予約を通りにご来店して頂きました。
おクルマをお預かりし車検作業を進めていきましょう。
いつも通りにリフトUPして下周りから点検。
ボルトやナットの締付けをしながらオイル漏れや水漏れなど無いか?ボールジョイントやブッシュに亀裂やガタが無いか?FFエンジンなのでドライブシャフトブーツに亀裂は無いか?その他、点検しなければいけない箇所を全て点検を進めます。
その中のドライブシャフトブーツなのですがグリスが出てきていました。左右とも内側です。(スミマセン。。。写真は片側になります)
亀裂や損傷などはありませんでしたので何処からなのか確認した所、ドライブシフトブーツを取付けてるバンドの締め付けが最後までできておらずブーツが遊んでる状態でした。こんな事があるのか不思議になり過去の作業内容の請求書がありましたので確認させて頂きました。以前、車検受けをされた時に左右の内側のドライブシャフトブーツは交換されていました。原因はこの修理工場さん?みたいです。きっと国産車の工具で適当に締め付けしたのでしょうね。外車は国産車の工具では締め付けがキッチリとできません。バンドの作りが違いますから。
「外車の作業もできます!お任せ下さい!その他、販売や鈑金、タイヤ交換作業もできます!おクルマの事ならお任せ下さい!」
こんな工場さん多いですよね。
外車の場合、特殊工具が沢山あったり専用テスターが必要や経験も含めどこでも簡単に作業ができるのではないと思います。(国家資格を持っていてもです)真剣に外車修理をする工場さんは全ての事に理解され必要な事には高額な投資もされ毎日毎日勉強されています。人間あれもこれも全てできるって無理があります。そんな事はどうでもよく利益になればOKと考えてる工場さん?というか用品屋さん?になるのか、何でも販売し作業もできる所、皆さんよく御存じと思います。そんな大きなところがする作業ってこんなもんなんでしょうか?
お客様の事なんて何にも考えていないでしょうね。
そう言えば、この間当店にこの様な電話がありました。
「OOOOOOOですが、お客様がお乗りのBMWOOOが車検時期になりましたので・・・・・」あと続きます。
【当店】
「BMWには乗ってませんし何を見て電話をかけてきてるのですか?」
【OOOOOOO店】
「以前、ご来店されて用品をご購入されたので・・・・・」
【当店】
「以前っていつですか?」
以前の事も分からずでした。
【OOOOOOO店】
「車検が近ずいていますのでどうですか?」
とりあえず車検を取りたくて必死です。
私からすれば10年ぐらい前に乗っていたBMWではないかと思います。車検って10年サイクルでしたっけ?
そんな事も知らないのでしょうか?
ココまでの話は置いておき、話を続けました。
【当店】
「外車も大丈夫なのですか?」
【OOOOOOO店】
「安心してください。大丈夫です」
【当店】
「外車って専用テスターや特殊工具が必要と思いますが揃えて整備をされてますか?
【OOOOOOO店】
「テスター??って?何ですか?」
この返事に驚きました。。何も分からないのに作業をさせてくれとはどういう事なのか?安心より不安ばかりです。
【当店】
「そんな所で外車の車検安心して任せられますか?」
【OOOOOOO店】
「少しお待ちください。調べます」
その後、
「全店舗でい1台だけテスターがあるみたいでした」
【当店】
「全国に沢山ある店舗の中で1台なのですか?それは専用のテスターですか?
【OOOOOOO店】
「よく分からないですが国産車から外車まで見れるらしいです」
【当店】
「汎用機ですか?よく分からない?適当にみられそうなので安心できませんね」
OOOOOOO店さん、非常にお困りの様子です。早く電話を切りたい気持ちが伝わってきました。
こんな作業でお客様をどう思ってるのか気になるので無駄な時間を使いましたがどんどん聞きました。だってこんなところで作業をして困るのはお客様なのですからね!全国でどれだけの店舗を持ってされてるのか、利益より自分たちができる事だけをしていけばよいのではと思いますけどね。
「まだまだ話は終わりませんよ」といきたいのですが、あまりにもOOOOOOO店さんが可哀想になり電話を切る事にしました。
今回の修理内容とはずれましたが本題に戻りましょう。
ドライブシャフトブーツには損傷ありませんでしたので特殊工具を使用しバンドをキッチリと締め付けをしておきました。(工賃はサービスで)
で、これだけでは済まずまたまた困る事が。。。
ホイールを外すロックナットがありません。。。
ドライブシャフトブーツ交換する時、ホイールを外してるはずです。それ以前に車検の作業に出してするですからね。(OOOOOOO店で)
お客様へご連絡しロックナッの無い事をお伝えしました。
OOOOOOO店に言っても無いと言われるのは見えてるし積み忘れなんて言う訳ありませんもんね。
お客様から「仕方がないので何とかホイールを外さずに作業できますか?」と言われましたので外さずに作業をする事になりました。今回は何とか外さずに作業をしますが、いつか分かりませんがどこかでパンクをした時、スペア―タイヤに交換する事ができません。その他、色々と考えられますね。結局、困るのはお客様なのです。
今回はホイールを外さず作業を進めていき、リフトを下げてエンジンルームの点検をしましょう。
ファンベルトや点火プラグと点検必要な箇所は全て確認。バッテリーはバッテリーテスターで確認します。
点検と同時にテスターを使いエラーコードや実測値を確認しながら全体の点検をします。
点検中にテスターが表示したエラーコードが気になります。
お客様からは何も不具合はお聞きしていませんでした。
このエラーコード、無視できません。(リセットして納車する)
よくよく点検をしていきます。
見つけました。
裏側になっていたので分かり難い。。。
↑これだけ確認しても分かりません
この辺りや他の箇所も含め、やはり今までの経験ですね。OOOOOOO店では分からなかったでしょうね。まずテスターなんて使用して無い事と思います。(汎用機であっても)
この様な不具合は目視点検や経験も必要ですがテスターを使用すればエラーも入力されています。2重、3重に点検をしていかなければいけませんね。
通常の点検と車検だけではない他の部分も点検してる為、当店ではお時間を十分頂いています。車検修理の台数を増やして適当に作業して検査が通ればOK。次々作業して利益を上げろ!当店はその様な工場ではありませんので。
その不具合があった箇所は、
チェックバルブのツナギ目のパイプの亀裂でした。
↑亀裂がありました
この亀裂から余計なエアーが入ってきます。分かって頂ける工場さんなら、この状態でどの様なエラーコードが入力していたか分かりますよね。
それとエンジンオイルレベルゲージが入るパイプの破損。
全体に点検をして、今回の作業内容を作成しお客様へご連絡しご説明。
ご理解のあるお客様。その事は私もよく分かっています(前回もご来店頂き作業しましたので)
「全てお願いします」素早いご返事頂きました。
それでは作業開始。
エンジンオイル交換からしましょう。
エンジンドレンコックを取り外しエンジンオイルを抜きます。
エンジンオイルを抜いてる間にオイルエレメント交換をしていきます。
同時にレベルゲージのパイプを交換します。
↑左側、割れていたパイプ 右側、新品のパイプ
↑レベルゲージのパイプ交換しました
エレメント交換ができればエンジンドレンコックを交換しトルクレンチでキッチリ締め付けします。
後はエンジンオイルを入れてエンジン始動。循環させます。
停止後、レベルゲージでオイル量の測定をします。
次は亀裂があったパイプの交換です。
この部品はチェックバルブもセットで交換になります。
↑↓亀裂があります
↑左側、亀裂があったパイプ 右側、新品のパイプ
↑↓新品です
↑パイプ交換しました
次の作業はブレーキオイル交換。
↑ブレーキオイルが汚れています
ブレーキ専用の機械を接続し圧力をかけてブレーキオイル交換します。
↑ブレーキオイル綺麗になりました
↑左側、今までのブレーキオイル 右側、新品のブレーキオイル
次はエアーエレメント交換。
↑左側、汚れていたエアーエレメント 右側、新品のエアーエレメント
最後はテスターでエラーコードを消去しサービスリセットもしておきます。
エンジンを始動しテスターで問題の無い事を確認します。
それでは陸運局へ走行テストも含め検査へ行きましょう。
検査員の方に点検確認して頂き問題ありませんでしたので合格。
新しい車検証と検査ステッカーをもらい工場へ戻ります。
工場でステッカーの張替えをして車検証や自賠責、点検記録簿など忘れてはいけない書類をおクルマへ積みます。
最終点検をして問題が無い事の確認をしてからお客様へご連絡しお引き取りに来て頂きました。
T様、いつも当店をご利用して頂き誠にありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。