大阪府東大阪市からご来店のポルシェパナメーラ4S 車検受け、チェックランプ点灯 | 大阪の外車輸入車専門の修理工場「トータルカーサービスアプリル」

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今回の作業車はポルシェパナメーラ4S

作業内容は2年に1度の車検受けとチェックランプ点灯です。

チェックランプが点灯しているので車検より先にチェックランプ点灯の原因を探していきましょう。

ポルシェテスターを接続しエラーコードの点検を進めていきます。

このタイプのポルシェであればPIWISⅡで診断ができますね。

PIWISⅡで診断後、もう一つの診断機も接続し点検をしてみましょう。

↑もう一つのテスター

両方とも同じエラーコードが入力されています。

実測値と資料も確認しながら診断を進めます。

診断を進めていった結果、チェックランプが点灯した原因は、

サーモスタットの不良でした。

チェックランプの点検は終わりましたので次は車検受けの作業を進めていきましょう。

リフトUPし下周りの点検。

ボルトやナットを締め付けしながらオイル漏れや水漏れ、ブーツやブッシュの損傷、ジョイントのガタなど、その他の点検必要な箇所の確認を進めていきます。

次はエンジンルームの点検をしましょう。

ファンベルトを取り外しプーリー類に異音やガタは無いか、スパークプラグの摩耗、その他の点検をしていきます。

バッテリーも点検しましょう。バッテリーテスターを使用し確認。

全体に点検してからお見積りを作成します。

お見積りが作成できればお客様へご連絡しご説明。

いつもご理解のあるお客様。

「全て作業お願いします」すぐにご返事を頂きました。

それでは作業開始!

まずはチェックランプ点灯の原因であるサーモスタット交換をしましょう。

サーモスタット。。。

何処に付いてるのでしょうか?

こんなところに付いています。

ウォーターポンプの後ろ側。

交換するのにはウォーターポンプを取り外さなければいけません。

まずはダクトやスロットルバルブ、ファンベルトを取り外します。

↑サーモスタット全く見えません

↑ウォーターポンプが見えました

次はウォーターポンプのプーリーを取り外してからウォーターポンプの取り外し。(ラジエター水は先に抜いておきます)

ウォーターポンプが外れたらサーモスタットが見えます。

↑↓サーモスタットが見えました

サーモスタットの取り外しなのですが、なかなか硬くて引っ張りだせません。(手前に引っ張り出して抜きます)

抜き方は資料に書いてあります。

少し時間がかかりましたが抜き出せました。

↑サーモスタットを外しました

↑左側、取り外したウォーターポンプ 右側、取り外したサーモスタット

↑左側、新品のウォーターポンプ 右側、新品のサーモスタット

後はサーモスタットを交換してからウォーターポンプ(今回は交換となりました)を取付けてからプーリー取付けベルトを取付け完了。

↑新品のサーモスタットを取付けました

↑新品のウォーターポンプを取付けました

ラジエター水を入れます。

テスターでエラーコードの消去をしエンジン始動。(エア抜き作業をします)

エア抜き作業もバルブを開いておきます。(開いておかないといけません)

ラジエター水の調整をしていき水温が上がればバルブを閉じます。

その後、しばらく置いておきます。(ラジエター水や水温計には注意)

しばらく置いておいたら電動ファンも回り水温も大丈夫。

テスターで実測値の確認もします。

エア抜きもできればエラーコードの確認をしておきましょう。

エラーコードも入力されなくなりました。(チェックランプも点灯なし)

チェックランプの作業が終りましたので車検受け作業を進めていきましょう。

まずはエアーエレメント交換から進めていきましょう。

エアーエレメントの交換といえば簡単に進めていける作業と思われると思います。

今回の相手はポルシェ。。。

そう簡単にはいけませんね。

どうやって交換するのかと言うと、、、フロントバンパーを取り外さなければならないのです。

フロントバンパーを取り外すのにはヘッドライトも取り外さないといけません。。。

↑ヘッドライト取り外しました

↑フロントバンパー取り外しました

↑真ん中にある横に長いのがエアークリーナーです

↑エアーエレメント汚れています

↑上側が汚れているエアーエレメント 下側、新品のエアーエレメント

エアーエレメント交換にココまで作業をしなければならないのです。

この作業中、ヘッドライトを取付ける金具が折れていたので交換となりました。

↑金具が折れています

↑左側、折れていた部品 右側、新品の部品(台ごとでしか部品がありません)

↑新品は金具が付いています

エアーエレメント交換ができればエンジンオイルとオイルエレメント交換をします。

エンジンドレンコックを取り外しエンジンオイルを抜きます。

オイルを抜いてる間にオイルエレメントを交換。

オイルエレメントは下から交換できるのでオイルを抜いてる間に同時作業ができます。

エレメント交換ができればトルクレンチを使用し締め付け。

エンジンオイルも抜けてるのでドレンワッシャを交換しトルクを守り締め付け。

後はエンジンオイルを入れていきます。

エンジンを始動しオイルを循環させてオイル量の点検をします。が、このエンジンにはレベルゲージは付いていません。

どうやって点検するのでしょうか?

他のクルマと同じようにメーターパネルに表示させて確認をするのです。

ココまでは問題なくできる作業なのですがポルシェはそう簡単にいきません。

そう簡単にメーターに表示されないんです。エンジンオイル量の確認はしばらく走行してからでないとメーターに表示ができないのです。。

その走行も少しではダメで数十キロ走行しないといけません。エンジンオイル交換するのにそこまでしなければいけないのか。。。エンジンオイル交換であっても大変な作業となります。

でも、この辺りはテスターがあれば安心。走行しなくてもテスターで確認できるのですね。(やはりテスターは必要ですよね)

テスターで確認しましょう。

次の作業はブレーキオイル交換。

↑ブレーキオイル汚れています

リフトUPしタイヤを外します。

今回のパナメーラはエアサスなのでエアサスの機能レベルコントロールをOFFにします。

ブレーキオイルタンクにブレーキ専用の機械を取付けて圧力をかけます。

キャリパーからブレーキオイルを抜くのですがポルシェのキャリパーには外側と内側にバルブが付いているので両方とも作業をします。

↑ブレーキオイル綺麗になりました

↑左側、汚れていたブレーキオイル 右側、新品のブレーオイル

ブレーキの作業が終ればタイヤを付けてホイールボルトをトルクレンチを使いキッチリと締め付け。

リフトを下げてエアサスのレベルコントロールONにします。

次はフロントワイパーブレードの交換

↑ワイパーゴムが左に傾いています

↑新品のワイパーゴムは真っ直ぐです

次の作業はエアコンフィルター交換。

エアコンフィルターは助手席の足元の上にあります。

↑取り外したエアコンフィルター

↑詰まっています

↑左側、汚れていたエアコンフィルター 右側、新品のエアコンフィルター

エアコンフィルターが無ければどうなんでしょうか?考えると怖いです。。。定期的にエアコンガスクリーニングやエアコンフィルターは交換しましょう!

次はエアコンガスクリーニング

エアコン低圧・高圧ラインにTEXAを接続

ポルシェを設定してからスタート。後は全ての作業を自動でしてくれます。

エアコンガス減ってました。

↑580g必要なのに394gしか入っていませんでした

最後は期限が切れていた発炎筒の交換。

↑新しい発炎筒

これで車検の作業は完成しましたので陸運局へ行きましょう。

検査員の方に点検してもらい問題なく合格。

新しい車検証とステッカーをもらい工場へ戻ります。

最終点検をして問題ない事の確認をし新しいステッカーに張り替えて車検証や必要書類をクルマへ積み込みます。

お客様へご連絡し無事に納車できました。

M様、いつも当店をご利用して頂き誠にありがとうございます。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 

 

 

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