今回の作業車はBMW523i
E39です。
初めてご来店されるお客様の愛車。
作業内容は、
エンジン不調
おクルマをお預かりし点検を進めていきましょう。
おクルマを工場内に入れるのも困難。。。エンジンは始動できますが、すぐにエンスト。。
何とか工場内に移動。。
何となく「この状態であれば大体あの辺りかな?」と考えていたので、その辺りを点検を進めました。
テスターを接続しエラーコードも確認。やっぱりあの辺りが怪しい。
確認をする為、エアークリーナーやダクト周りを取り外していきましょう。
まず、インテークマニホールドの後ろ側に付いてるキャップに亀裂があります。
↑亀裂があるキャップ
エアークリーナーやダクト等、取り外したところ考えていた通り犯人を見つけました。
ベンチレーションバルブホース亀裂(2ヵ所)
↑↓ホースがちぎれてます。(ベンチレーションバルブ~フューエルレギュレター間)
↑ホースがちぎれてます。(ベンチレーションバルブ~レベルゲージパイプ間)
これではエンジン不調も当然。エラーコードや実測値も納得。
では、この辺りの部品を交換する為にお見積り。
お見積りができればお客様へご連絡しご説明をします。
「作業進めて下さい」
素早いご返事頂きました。
ご説明の中で「この部品以外にも不良な箇所があるかもしれない事、この箇所を交換してから再度点検し連絡します」と、作業後、次に起こるかもしれない不具合の事も含めご説明しお客様にはご理解を頂いてから作業をします。
すべての事にご理解を頂きましたので部品の注文をします。
部品が到着するまでに不良部品を取り外しておきます。
このバルブを交換する場合、インテークマニホールドを取り外さないとできないみたいです。(BMWの資料で確認)
こうなると工賃が高額になってくるので、なるべく金額を下げれる方法を考えて作業を進めていきます。
何とかバルブやホース類を取り外す事ができました。(インマニは取り外してません)
ホースやパイプも交換。
↑ベンチレーションバルブ取り外しました。
↑今回、交換する部品になります。
部品も到着したので交換していきます。
バルブに取り付けるホース、すべて交換します。
↑すべて新品の部品です。
↑新品のベンチレーションバルブとホースです。
その他のパイプも交換しました。
↑新品のバルブ~レベルゲージ間のホース
↑新品のホース(アップで撮りました)
↑新品に交換(ちぎれていたホースの反対側)
↑新品に交換
↑新品に交換
同時にインマニ後ろキャップも交換。
↑左側、亀裂が入ってるキャップ。 右側、新品のキャップ
↑新品のキャップに交換しました。
この作業を進めていく中、スロットルバルブも汚れてるのでお掃除しておきます。
交換できれば、エアクリーナーやダクトも取り付け。
これでエンジン始動。
問題なくエンジンは始動でき入庫時とは違うアイドリング。アクセルを踏み回転を上げても問題なし。
しばらくエンジンを掛けたままテストします。
これでOKとしても問題はなさそうですが、私の感覚で「まだ何かおかしいぞ」少しの不安が残ります。
数日間、テストを繰り返したところ。。。
私の不安であるところが発生。しかも調子がよくなったり悪くなったりとなります。
ころころと変化してしまうので絞り込まないと分からなくなってしまうので私の今までの経験であの辺りを集中的に点検をする事にします。
何度も繰り返し点検。
やっと不具合が発生。
見逃しませんでした。その不良個所は、
エアマス
よくある事ですね。
不具合がハッキリと出る時と、たまにしか出ない時。簡単な故障なのに難しい。。
原因が分かってよかった。
再度、お客様へご連絡しご説明。
「交換してください」
部品注文後、すぐに到着したので交換します。
↑左側、不良のエアマス 右側、新品のエアマス
エンジン始動。
回転もスムーズに変化します。不具合もなくなり走行にも問題なし。
入庫時とは違うエンジンにもどりました。
数日間、テストを繰り返します。問題ありません。
これで納車ができるのでお客様へご連絡をしようとした時に、、、
何か問題が発生したような感じ。。。
再度、点検をします。
現在の故障が直れば、次の故障発生。。走行距離から考えても仕方がないぐらいの走行。
170000km超えてます。
お客様へご連絡し状況のご説明しました。
「故障は仕方がないんですが一度乗ってみていいですか?」
と言われたので様子見る事になりました。
後日、お客様がお引き取りにご来店して頂いた時に作業内容のご説明をしました。
ご理解され一度納車となりました。
H様、今回は当店を初めてご利用頂き誠にありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。