東大阪市からご来店のベンツS500W140助手席側の窓が途中で動かなくなりアプリルへ入庫  | 大阪の外車輸入車専門の修理工場「トータルカーサービスアプリル」

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今回の入庫車はベンツS500



とっても綺麗なW140。しかも走行距離にビックリ!まだ8000km手前、平成6年式ですよ。当店が管理してるお客様が乗ってるW140のほとんどは走行距離200000km前後ですからね。年式から考えてもこれぐらいの走行距離が普通なんですけど。

当店からお近くのお客様でメールでお問合せ頂きご来店となりましたが初め頂いたメールは1ヶ月ぐらい前になります。。すぐにご来店頂ければ。。。いつも思います。。。

毎日毎日、工場には作業車で溢れていておクルマをお預かりできるスペースが無く沢山のお客様にご迷惑をお掛けして本当に申し訳なくて。。

初めてのお客様から「いつになったら持っていけますか?」と当然言われます。ご予約の予定を考えても2~3ヶ月待ちになりお答えするのも辛い状況なのです。

1度ご来店して頂ければ当店の事を理解して頂き2回目からは前もってご予約を入れて頂いてます。

(1年後の車検受けまでご予約されるお客様もおられます。)

なのでご予約が一杯になり入庫できなくなってしまうのです。

もっと素早い対応ができるよう考えてますのでもうしばらくお待ちください。

話がそれましたが本題のベンツの作業を進めましょう。

助手席側の窓が途中で止まり動かなくなっています。


まず基本の電気周りの点検を進めていき問題がどこにあるのか確認していきましょう。




ドアの内貼りを取り外しモーターに電気が来てるのか点検しましたが問題ありません。という事はモーター本体の不良となりますね。モーターを取り外し単体テストをしましたが作動しません。不具合はモーターで間違いありません。ですがココで決めつけるのは少し早いです。レギュレターに問題が無いのかも確認しておかないといけません。レギュレターの動きが悪くてモーターに負担がかかりモーターが壊れてしまったかもしれませんからね。ここまでキッチリと確認しておかないとモーターを交換してもしばらくするとまた窓が動かなくなり再度点検したら、また「モーターが壊れている」と何度交換しても同じ事。となります。この様な修理をされてる工場が多いのではないでしょうか。と言えるのも当店へ入庫してくる作業のほとんどが基本ができていない。テスターに不具合箇所が出たらすぐに交換。なぜテスターに不具合が残るのがが問題だと私は考えます。全体に考えてその結果がテスターに不具合だと残ると思います。機械的な問題でもセンサーが不良とコンピューターは思うのではないでしょうか?テスターの使い方、非常に難しいです。テスターの使い方が一番の問題かな。(私も含めてねホント難しく毎日考えさせられてます)

今回はレギュレターに問題ありませんでしたのでモーターのみ交換で大丈夫。

部品を調べたところ、¥68700円しかもメーカーに残り1個

金額も高いし部品1個、年式で部品も少なくなってきてるのと当時のベンツの販売価格からしても部品代が高くなるのは当然。

お客様からは「なるべく安くしてほしい」と言われてましたがモータは社外品もなく安くする事ができません。

そこで中古部品を使う方法で探したところ中古部品が見つかりました。

新品部品か中古部品、どちらをお選びされるのかお客様へご連絡します。

ご返事は、「中古部品でお願いします」

中古部品に対する事はご理解頂いたので部品を注文します。

部品もすぐに到着したので交換します。交換後は問題なく窓が動きました。


↑  壊れていたパワーウインドモーター

後はドア内貼りを取り付けて窓の作動をリセットさせOK。

最後にテスターをつなげてエラーコードのリセット。

これで作業は完成。すぐにお引き取りに来て頂きました。

S様、当店を初めてご利用して頂き誠にありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。