朝、助産院に入院して
息子が生まれたのが日付が変わる直前。

その日は夜の食事を摂らずに
生まれたばかりの息子と並んで
そのまま寝たのですが

翌朝出たされた
美味しそうな手作りの朝食を
一口食べた瞬間!

「塩辛〜い!」

とビックリしたのです。

なんで助産院の食事が
こんなに塩っぱいんだろう⁈
と思ったのですが

次の食事からは
普通の塩加減、というか

普通どころか
手作りの本当に美味し〜い食事でした!


おそらく、真夏の出産だったので
かなり汗をかいたようなのですが

陣痛で朦朧としている時間が長く
ほとんど飲まず食わずだったため
 
身体中の塩分だかミネラルだかが
抜け切ったような状態だったのだと思います。


そして朝一番のお手洗いは
助産師さんが付き添ってくれましたが

おマタの感覚がわからない…

会陰切開はしていないから
傷口が痛くて座れない
とかはなかったのですが

おマタ周り全体が
「痛い」とかいった言葉では
表現できないくらいの感覚。


以前こちらの記事にも書きましたが
私たち夫婦は
元々セックスレス気味だった上に

妊娠中も、もし何かあるのが怖くて
一度もいたさなかった

その(ある意味鍛えられていない)おマタを

いきなり息子が通過したわけですから
そりゃ当たり前です。

(両親学級で助産師さんいわく
36週をすぎたらお父さんと仲良くした方が
お産はスムーズみたいな話をされていました。
精液には陣痛促進剤のような効果があったり
うろ覚えですが、セックスそのものが
おマタ周りを柔らかくするような効果がある
という話だった気がします。)


そして、今ではかなり体力のある方ですが
当時は虚弱体質っぽかった私。

出産を終えた印象は

「飲まず食わずで富士山に登った」とか
「満身創痍のボクサーが戦い終わった」とか

そんな気分でした。

そして、
世の中のお母さんがみーんな
これ(壮絶な出産体験)をやってるんだ!

と思ったら

「お母さんって、なんて、なんて
グレイトなんだー!

と、世に存在するすべてのお母さんに
尊敬の念が湧いてくるのでした!


今では、痛みに対する感覚は人それぞれだし
お産の重さはかなり個人差があると思うので
みんなが同じ感覚ではないと思いますが

やっぱり出産は命がけですよね。

促進剤など使わずに
自然の流れに任せた出産は

野生の感覚を呼び覚ますというか
感受性が研ぎ澄まされるようなことが
起きるんだと思います。


占星術で考えても
それはそうですね。

「母親」というのは
占星術では「月」が象徴しますが

子供を産まない限り
自分はある意味ずっと子供サイドなわけで

その「母親」という象徴を、基本は
自分の母親に投影するしかないわけです。

けれども出産を通して
今度は自分が「母親になる」

自分自身が、その
「母親という象徴をやる」側になるので

月が、かなりの
ジャンプアップ、バージョンアップを
体験するのですよね。

出産って
ホントなかなかすごい体験だと思います。