私が今住んでいる家は
東京の都心から離れた地域にあるのですが
夫が29歳で転職したタイミングで
購入した一戸建てです。

幼い頃に両親が離婚して
片親で育つ不安を根底に持っていたため

学生の頃に見たテレビ番組で
年金生活者の老人が次の年金の支給日まで
冷蔵庫に卵が数個あるだけなのに数百円しか
手元にない…とか

賃貸住宅は保証人がいなくて
老人に貸してくれるところがない…
などといった内容を見て

将来自分の家を持っていないと困るんだ
と強く思いました。

そして結婚して間も無く起きた関西の大地震で
たくさんのマンションが倒壊していて

マンションは全住民の同意がないと
建て替えも難しいから大変だ…と思い

家を購入するなら災害時にも
庭にトイレの穴を掘ってテントを張れば
生き延びることができる一戸建てに限る
…と考えました。

今思うと
どれだけ不安に占領されたマインドでいたのか
と思います。
(このことは東日本大震災の後
インナーチャイルドのセッションを受け
気づかされました)

当時は金星の喜びにお金を使ったことが
ほとんど無いように思います。


29歳前後というのは
サターンリターンと言って
出生の土星にトランジットの土星が重なる時期で
(ホントの意味でオトナになる時です)

結婚や転職をすることが多く
夫が転職したのも教科書通りですが
私たちの場合、家まで購入したのでした。


娘はこの家で自宅出産しました。
今となっては思い出が詰まった家です。


それで家を購入してから20年近く経つのですが
久しぶりにこの家に戻って来て感じるのは

長年持ち抱えて来た
「私たちにはこの家しか買えなかったんだ」
という気持ちが、実際はそうではなくて

「この家が良かったんだ!」
という気持ちにすっかり変化していることです。


家を購入する前は社宅に住み
家を購入した後も転勤のため
韓国ソウルで二つのマンションに住みました。

特にこの前まで住んでいた
ソウルのマンションは
リビングからも個室からも
大きな漢江が見渡すことができ
今の家が2つ半入るくらい広い家でした。


そういう色んな家に住むという経験を経て
小さくて都心から離れたこの家の良さを
日々実感しながら暮らしています。


もっと収入があれば都心の便利なところ
もっと大きくて素敵な家に住めたのに…
という思いがずっとあったように思いますが

コンパクトな家は
物の管理が一番のネックではあるものの
そこさえキチンとできれば
動線が少なくてお掃除もとても楽ですし

この家の隣には
漢江とは比べものにならないくらい
小さな川が隣に流れていて

朝は川の小さなせせらぎと
鳥のさえずりが聴こえて来ます。

春にはカモが赤ちゃんを生んだり
しらさぎも飛んできて

公園では子供たちの遊ぶ楽しそうな声と
キッチンの窓からその公園の桜並木も見えます。

これは都心から離れているが故に
味わえる環境だなぁと思います。

そして何より田舎育ちで人混みが苦手な私は
アスファルトと建物に覆われた地域が
好きではないなぁと感じるのです。

そして牡羊座の強い私は
何より車の運転が好きで
車が無いと不便な地域に住みたいんだなぁ
とも思いました。

(東京の田舎の良さは
ショッピングモールの駐車場が
タダだったりすることです)

人生の全てが
潜在意識の思った通りになっていると知った今

もっと都心の便利な家に住めたら良かった
という想いは、世間の常識的なレベルのモノで
本来の自分のモノではなかったのだと
感じています。

そして今の現実を
自分が全て選択しているという目で眺めた時

自分の本当に望んでいたことは何なのか?
という自分の価値観みたいなものも
改めて見えてくるように思います。



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