花束。 | お弁当箱の中身

花束。

普段、何気なく通る道。


角の電柱にくくりつけられるように花束が手向けられていた。


最近事故があった様子はないので、『?』と思いつつ信号に流されて歩きだした。


歩きながらふと思った。




命日、なのかな…。




そう思った瞬間、バギーに乗っている娘が私を見て
「たーたん!(かーちゃん)」
と言って満面の笑みを見せたから、何だか急に生と死の両方をドーンと感じて胸がきゅーっとなった。



一瞬のうちに色んな事が頭の中を巡って、ちょっと泣きそうになってしまった…。



もしかしたらあの花束は、私の想像とは全然違う意味のものなのかもしれないけど、少しだけ切なくなった朝でした。